シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

2015-01-01から1年間の記事一覧

映像学に書評掲載

映像学会が出版している「映像学」95号(2015年11月)に、共編書『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』(森話社)の書評が掲載されました。 評者は映像作家の藤田修平さんで、neoneo3号のクリス・マルケル特集でも執筆なさっています。 書評という…

『ヴェラの祈り』『エレナの惑い』DVD解説

アンドレイ・ズビャギンツェフ監督の『ヴェラの祈り』『エレナの惑い』DVD&ブルーレイが発売になりました。ヴィジュアルもいいですね。 当方は両方の作品で、ロシア文学者の沼野充義先生とご一緒させて頂き、リーフレットで解説を書いています。 詳細ページ…

『国境を超える現代ヨーロッパ映画』週刊金曜日書評

国境を超える現代ヨーロッパ映画250 移民・辺境・マイノリティ作者: 野崎歓,渋谷哲也,夏目深雪,金子遊出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2015/10/17メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 発売中の「週刊金曜日」2015/11/27号に、共編書『国境を超…

パトリシオ・グスマンとクリス・マルケル

久々に連載「批評≒ドキュメンタリズム」の更新です。 山形映画祭や新作の劇場公開で注目を浴びている、チリの映画作家パトリシオ・グスマンと、クリス・マルケルについて書きました。 グスマンの『チリの闘い』『ピノチェト・ケース』『光のノスタルジア』『…

「 “映画が(で)国境を超える”とは」@ジュンク堂

11/27(金)の夜に、共編著『国境を超える現代ヨーロッパ映画250 移民・辺境・マイノリティ』(河出書房新社)の、刊行記念トークイベントに登壇します。 ヨーロッパへ移動するシリア難民の問題、パリ同時多発テロ、イスラム系移民へのヘイトの問題は避けられ…

ズビャギンツェフ上映+トーク

新作『裁かれるは善人のみ』公開中のアンドレイ・ズビャギンツェフ監督ですが、過去作の上映イベントがアップリンクで開催されます。。 11/18(水)夜『ヴェラの祈り』、12/2(水)夜『エレナの惑い』。両日とも沼野充義先生(スラブ文学者)とトークイベン…

『わたしたちは難破者である』書評

「週刊読書人」10/23号に、今福龍太著『わたしたちは難破者である』(河出書房新社)の書評をかきました。 群島憲法論などをおさめた『群島=世界論』以降の重要な書です。 書評は、サイトでデジタル版(有料)でも読むことができます。 詳細ページ http://d…

連続講座「映画以内、映画以後、映画辺境」第10回

連続講座「映画以内、映画以後、映画辺境」第三期の第二回 11/22(日)18時〜アップリンク。七里圭監督の連続講座「映像アートと、アート系映画の違いって何?」にトーク出演します。 都現美「小夜子展」のインスタレーションも記憶に新しい演出家の生西康典…

論考「交雑する池間島と伊良波盛男の詩」

やまかわうみ〈vol.11(2015年)〉特集 現代日本人の「死生観」―学者・文化人50人の「死生観」作者: アーツアンドクラフツ出版社/メーカー: アーツアンドクラフツ発売日: 2015/09/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 自然民俗誌「やまかわう…

谷川健一号に論考「大神島の嫗亡ければ」

「谷川健一と沖縄」特集に「大神島の媼亡ければ」という論考を寄せました。 昨年、大神島のウタキを訪れたこと、谷川さんの大神島のフィールドワークについて書きました。谷川健一の没後2年、沖縄の老舗雑誌「脈」85号の特集です。 詳細&ご注文 http://goo…

山形の「スプートニク」に寄稿

山形ドキュメンタリー映画祭の公式ガイドブック「SPUTNIK(スプートニク)」に、シンポジウムにむけて「実験映像としてのドキュメンタリー」という小論を書きました。 ペドロ・コスタ、ワン・ビン、リティ・パン、アピチャッポンらの21世紀のビデオ・ドキュ…

YIDFF LIVE! 批評ワークショップ作品

山形国際ドキュメンタリー映画祭、公式サイト「YIDFF LIVE!」では、開催中の「批評ワークショップ」受講者による優秀作を毎日掲載しています。 1日目のレビューは、コンペ部門『トトと二人の姉』、アジア千波万波『銅山の村』、日本プログラム『桜の樹の下…

山形映画祭でWS講師とシンポジウム

2015年10月8日[木]−15日[木]開催の「山形国際ドキュメンタリー映画祭2015」にて、ワークショップ講師と、シンポジウムに登壇します。 国際交流基金のアジアセンターの後援で開催の「ヤマガタ映画批評ワークショップ」の講師とコーディネーターをつとめ、…

『あえかなる部屋』パンフ執筆

劇場公開中のドキュメンタリー映画『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』のパンフレットに原稿を書きました。 中村佑子監督と美術家・内藤礼さんの撮る/撮られる関係性、内藤礼さんの作品とシモーヌ・ヴェイユの思想について、など。 椹木野衣、ヴィヴィアン…

『映画以内、映画以後、映画辺境』第三期、クリス・マルケル編

次のイベントに出演いたします。 連続講座『映画以内、映画以後、映画辺境』第三期 ■第3期初回 「静止したイメージは映画になるのか?あるいはクリス・マルケルはなぜ猫好きか?」 金子遊(批評家・映像作家)×三野新(写真家・演出家)×七里圭(映画監督) …

共著『鳥居龍蔵 日本人の起源を探る旅』

共著『鳥居龍蔵 日本人の起源を探る旅』に、「首を狩るひと 鳥居龍蔵の台湾フィールド写真」の論考を寄せました。鳥居のアンソロジー本です。 鳥居龍蔵は日本の人類学の草分けであり、すぐれたフィールドの写真家でした。ガラス乾板による写真の時代に、貴重…

旅雑誌「TRANSIT」にエッセイ

講談社の旅雑誌「TRANSIT」29号、「美しきオセアニア」特集に寄稿しました。 パラオの離れ島カヤンゲル島を訪れた経験をもとに、彫刻家・民族誌家の土方久功とパラオについてエッセイを書きました。 詳細ページ http://transit.ne.jp/contents/magazine/tran…

neoneo5号刊行記念イベント

ドキュメンタリーマガジン「neoneo」最新号の刊行を記念して、戦時中に治安維持法違反で逮捕投獄された亀井文夫監督の上映禁止となった『日本の悲劇』『戦ふ兵隊』の2本の反戦映画を上映し、敗戦70年の現在の日本を問うイベントを開催します。 ゲストに、亀…

「映画評論大賞2015」原稿募集!

未来の映画批評の担い手を応援します! 「映画評論大賞2015」原稿募集! 映画評論・批評の書き手を発掘して、執筆の場を提供し、本格派を育成します! 【応募要項】 □原稿 映画に関する日本語の評論文(作家論、作品論、横断的批評などジャンルは自由)。未…

「三田文学」に書評掲載

「三田文学」2015年夏季号がでました。 特集は原民喜で、いとうせいこう×中島岳志の対談もすらすら読めます。 当方の著書『辺境のフォークロア』の書評ものっています。 評者は小説家の針谷卓史氏です。 目次 http://www.mitabungaku.jp/quarterly0.html

北海道新聞『日本海ものがたり』書評

「北海道新聞」の日曜版に書評をかきました。中野美代子著『日本海ものがたり 世界地図からの旅』です。 中国文学者の著者が、古地図、ヨーロッパからの航海士の挿話や文学作品を紹介しながら、私たちの知らない日本海や蝦夷をあぶりだします。全文、下記に…

ヤマガタ映画批評ワークショップ開催

□*■* YIDFF 2015 ヤマガタ映画批評ワークショップ開催 □*■* 参加者募集!! YIDFF 2015では、バージョンアップした「ヤマガタ映画批評ワークショッ プ」を今年も開催いたします! 映画祭というライブな環境に身を置きながら、ドキュメンタリー映画を通し…

「クリス・マルケル・セレクション」終了

アテネフランセ文化センターの「クリス・マルケル・セレクション」。熱気ある6日間が終了。久しぶりにアテネらしい熱のある企画との評判も頂きました。 1年がかりのアテネとの共同企画でしたが、毎日午後と夜の回に100名前後の方が押し寄せ、最終日『笑…

クリス・マルケル・セレクション

7/27(月)から8/1(土)に、クリス・マルケルの没後3年にあわせて開催される特集上映「クリス・マルケル・セレクション」を、アテネフランセ文化センターと恊働で企画させて頂きました。 期間中は共編著『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』の直販…

ドキュメンタリーマガジン「neoneo」5号

neoneo(#05(2015 SUMMER) ドキュメンタリーマガジン 完全ガイド音楽ドキュメンタリー100 洋楽篇ジャンル: 本・雑誌・コミック > ホビー・スポーツ・美術 > 美術 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 1,080円 ドキュメンタリーマガジン「neoneo」5号が刊…

スピラレに『辺境のフォークロア』書評

批評同人誌「スピラレ」Vol.4で、『辺境のフォークロア』の書評が掲載されました。 ありがとうございます。 その他にも障害者映画論、『おんなのこきらい』論、岩松了と松井周論、新海誠論、『インヒアレント・ヴァイス』論など読みでがある号です。模索舎な…

7/8 アップリンクで『戦争のつくり方』上映

渋谷アップリンクで新作『インペリアル 戦争のつくり方』の上映イベントを開催します。 上映後、宇都宮けんじ氏(弁護士・元都知事選候補)を迎えて、「平和憲法と戦争反対を考える」レクチャーを頂きます。 詳細&ご予約 http://www.uplink.co.jp/event/201…

トム・ショバル監督インタビュー

イスラエル映画『若さ』は映画が進行するにつれ、経済格差、兵役、宗教、パレスチナ人への差別といったイスラエルの社会問題が浮き彫りになる作品だ。 トム・ショバル監督にインタビューしたので、下記でお読み下さい。 http://webneo.org/archives/31681 『…

『辺境のフォークロア』書評@neoneo web

ドキュメンタリーカルチャーの越境空間「neoneo web」に『辺境のフォークロア』の書評が掲載されました。 評者は情報学研究者で、親戚が樺太と縁もあるという野澤光さん。 読み応えのある、批評的距離のとられたすばらしい批評文となっています。 【Book Rev…

アラン・レネ『愛して飲んで歌って』

アラン・レネ監督の遺作『愛して飲んで歌って』の評を書きました。 雑誌掲載されてから、WEBでも読めるようになりました。 下記でお読みください。 http://www.jeed.or.jp/elderly/data/elder/book/elder_201504/index.html#page=67 予告編