シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

書籍『吉本隆明論集』の刊行

johnfante2013-04-12

吉本隆明論集―初期・中期・後期を論じて

吉本隆明論集―初期・中期・後期を論じて


吉本隆明論集 初期・中期・後期を論じて』が発売されました。
今回は編者と執筆をつとめました。
これからトークイベントや、さまざまな媒体で取り上げて頂く予定です。


300ページをこえる立派な本になり、間村俊一さんの装丁も格調高い美しいものとなっています。
是非とも書店などでお手にとってみて下さい。




青山ブックセンターに並んだ『吉本隆明論集』



○ 本の内容
思想の核心から、新たな展開へ。初期詩篇・批評や言語論、国家論、さらに宗教論、映像論等を、“現在”の視角から気鋭の批評家たちが論じる書き下ろし10篇。


○ 目次
目次

詩人批評家の誕生‐吉本隆明論序説—『吉本隆明初期詩集』『初期ノート』(田中和生
「固有時」との「対話」、そして—『固有時との対話』(岸田将幸
「関係の絶対性」と「不可避の一本道」をめぐって/倫理と知と自然—「マチウ書試論」『最後の親鸞』(古谷利裕)
吉本隆明の「悔恨」—『言語にとって美とはなにか』『母型論』『記号の森の伝説歌』(阿部嘉昭
接木の王國—『共同幻想論』『敗北の構造』(金子遊)
たれも聴かないうたごえ‐「南島論」ノート—『南島論』(淺野卓夫)
吉本隆明の身体論—『心的現象論』『心とは何か』(志賀信夫
死近傍の物語構造とその分解について—『死の位相学』(西川アサキ)
逆光の一九八〇年代‐埴谷雄高吉本隆明論争を読み直す—「吉本・埴谷論争」(鹿島徹
像として“獲得/喪失”された世界—『夏を越した映画』『ハイ・イメージ論』(神田映良)