シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

フラハティ講座

johnfante2018-06-29

9月にロバート・フラハティの『モアナ 南海の歓喜サウンド版)』が劇場公開されます。
それを記念した公開講座で、7/6(金)19時〜「ポリネシアの映像・文学・人類学 ―フラハティを中心に」という講演をアテネフランセでやります。


ムルナウの『タブゥ』やヴァン・ダイクの『南海の白影』などの映像を見ながら、ポリネシアにおける若者の恋愛、料理、カヴァの儀礼、ダンス、入れ墨などについて考えます。
8月25日(土)13時からは、フラハティの『ルイジアナ物語』の上映付きのシンポジウムにも登壇します。


詳細 https://moana-sound.com/flaherty.html#gaiyou
アテネ http://www.athenee.net/culturalcenter/program/fl/flaherty.html






『モアナ 南海の歓喜』公開記念
公開講座ロバート・フラハティとドキュメンタリーの変容」


「ドキュメンタリー」を生んだロバート・フラハティから見えてくるものとは何か?


ロバート・フラハティ監督作品『モアナ 南海の歓喜』(1926年制作/1980年サウンド版/2014年デジ タル復元版)が劇場公開されます。今から92年前、この作品により、「ドキュメンタリー」という言葉が生まれました。 その言葉は、世界の共通言語となり、映画からテレビにいたる映像の世界で新たな領域を築いてきました。 『モアナ』は「世界初のドキュメンタリー」とも言えるでしょう。 今日、デジタル機材の爆発的な普及で、誰もがカメラを手に無数のドキュメンタリーが作られています。 今こそドキュメンタリー映画の原点を見つめる機会ではないでしょうか。 『モアナ 南海の歓喜』公開記念講座では、各講師の多角的なアプローチから、 ドキュメンタリーの父と呼ばれるロバート・フラハティの歴史やその業績を通して、 ドキュメンタリーの変容をとらえ直すことにより、私たちがドキュメンタリーとこれからどう向き合うべきなのかを考えてまいります。


<スケジュール>
第1回 6月22日(金)19:00 - 21:00
「ドキュメンタリーに向かって〜 ロバート・フラハティの映画人生の始まり」
講師 村山匡一郎
参考上映(抜粋):
『24 Dollar Island』(1927) 監督:ロバート・フラハティ
『Manhatta』(1921) 監督:チャールズ・シーラー&ポール・ストランド


第2回 7月6日(金)19:00 - 21:00
ポリネシアの映像・文学・人類学 ―フラハティを中心に」
講師 金子遊
参考上映(抜粋):
『南海の白影』(1928) 監督:W.S.ヴァン・ダイク二世
『タブゥ』(1931) 監督:F.W.ムルナウ


第3回7月27日(金)19:00 - 21:00
「『あの島の調べ』を具現化する ―『モアナ サウンド版』の制作背景」
講師  森田典子・特別ゲスト 七里圭
参考上映(抜粋):
『モアナ(サイレント版)』(1926) 監督:ロバート・フラハティ
『アラン』(1934) 監督:ロバート・フラハティ
特別上映(全編):
夢で逢えたら』(2001) 監督:七里圭(20分)


第4回 8月10日(金)19:00 - 21:00
「『モアナ 南海の歓喜』のデジタルリストアを通して、映画の復元を考える」
講師 とちぎあきら


第5回 8月25日(土)13:00 - 17:00
「上映&シンポジウム ロバート・フラハティとドキュメンタリーの変容」
登壇予定者 村山匡一郎、金子遊、マーク・ノーネス・司会 森田典子
特別上映(全編):
『流網船』(1929) 監督:ジョン・グリアスン
ルイジアナ物語』(1948) 監督:ロバート・フラハティ監督
※『ルイジアナ物語』は日本語のダイアローグリストを配布します。


<開催場所>
アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11


<参加費(当日1回券)>
一般 1200円
学生・シニア 1000円
アテネ・フランセ文化センター会員 800円
※ 全5回通し券/ 3500円(事前予約) については販売終了しました。


<参加方法>
1回券をご希望の方は当日会場受付にてお求めください。(事前販売はありません)