舞踏家にして映画作家・岩名雅記監督の新作『うらぎりひめ』が、渋谷アップリンクで公開中です。
11/8(金)20:30の回の終了後、岩名監督とアフタートークに出演します。
最終日になりますので、是非ともこの機会にご覧ください。
詳細ページ http://www.uplink.co.jp/movie/2013/14775
映画『うらぎりひめ』新予告編
2011年に『フィルムメーカーズ 個人映画のつくり方』という私の編著が刊行されました。
そこで目指したものは、デジタルビデオと編集ソフトによって誰でも映画が作れるようになった時代に、60年代・70年代の個人映画や実験映画が残した遺産を継承するということでした。
実際に最近では、吉増剛造、福間健二、沖島勲、岩名雅記といったその時代から活躍しているアーティストが、次々と少人数制作の独立映画を劇場へと送り込み、その自由度の高い映画表現が人々を魅了しています。
私が岩名雅記監督の『うらぎりひめ』を傑作だと思うのは、国家主義への批判と寺山修司的な土俗世界、舞踏に特有の身体パフォーマンスとたむらまさき氏による撮影が、見事な緊張度を実現しているからです。
そして各要素が絡みあい、実験映像やメディアアートよりも前衛的だと言えるのかもしれない、21世紀のデジタル時代における映像詩がここに実現しています。
本作が劇場公開という形で実現したことに共鳴と連帯感を覚え、強い支持とエールを送りたいと考えています。
- 作者: 金子遊
- 出版社/メーカー: アーツアンドクラフツ
- 発売日: 2011/04/01
- メディア: 単行本
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