シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

東ヒマラヤのモンパ族

johnfante2013-10-28

チベットブータン国境沿いの、インドのアルナーチャル・プラデーシュ州に来ています。
インドといっても世界地図では点線になっている国境紛争地帯で、中国側(チベット)は蔵南地区と呼んでいます。
世界でも有数の少数民族(100以上と言われる)が住む地域で、最近まで外国人の立ち入りは禁止されており、現在も特別許可証が要ります。



インド、チベットブータンの国境地帯に住む、モンパ族の女性。その尊厳あふれる美しさと、歓待精神には心をうたれます。
標高2800メートルから3000メートルくらいの高地で暮らしており、タワン市は傾斜地にできた美しい町です。
2011年に3回墜落して、州知事も亡くなったヘリコプター(右上の写真)で行きました。



モンパ族の農婦さん。山岳民族ですが、モンデップ(MONDEP)という赤いお米をバナナの皮にまいて食べます。
取材をしていたら、食べていけと誘われ、お昼をご一緒しました。



モンパ族はチベット仏教徒。一日中ずっと、ならべた鉢に水を注いでは、それを捨てる行為をくり返す女性。
ひと言も話してはいけないそうで、心のなかに平安がおとずれるとのこと。