シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

共訳書『ヴァルター・ベンヤミンの墓標』刊行

johnfante2016-04-02

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5ヵ月間苦闘して、マイケル・タウシグ著『ヴァルター・ベンヤミンの墓標』(水声社)を共訳しました。
著者はコロンビア大学の人類学者ですが、本書は南米の農民詩、アフリカのシャーマン、NY市警察の暴力などを書いた民族誌集で、小説のようにおもしろく読めます。


詳細ページ http://www.suiseisha.net/blog/?p=5241



ヴァルター・ベンヤミンの墓標
マイケル・タウシグ(著)
金子遊・井上里・水野友美子訳(訳)
判型:四六判上製
頁数:392頁
定価:3800円+税
ISBN:978−4−8010−0160−2 0010
装幀者:宗利淳一


内容紹介:
《叢書 人類学の転回》第3回配本
21世紀の文化人類学界に強烈なインパクトを与えた人類学者であり、現代における最も重要な「移動するエッセイスト」でもある著者の初の邦訳がついに刊行!
ゴンゾー人類学者による、ビートニク小説のようにも読める民族誌的試論集
ベンヤミンが没したフランスと国境を接するスペインの町ポルトボウについてのエッセイにはじまり、コロンビアの農民詩、悪魔との契約、〈海〉が消えていったいきさつ、シャーマンの身体の特質、宗教や道徳上の侵犯、ニューヨーク市警察の横暴、〈花〉と〈暴力〉との関係、について刺激的に語る。


目次:

著者ノート
第一章 ヴァルター・ベンヤミンの墓標――非宗教的な啓示
第二章 アメリカの構築
第三章 太陽は求めず与える
第四章 浜辺(ファンタジー
第五章 直感性と信仰と懐疑――もうひとつの呪術論
第六章 侵犯
第七章 NYPDブルース
第八章 花言葉


著者・訳者紹介:
マイケル・タウシグ(Michael Taussig) 1940年、オーストラリアのシドニーに生まれる。南米のコロンビアやベネズエラのアマゾン地域を専門とする文化人類学者。現在、コロンビア大学教授。主な著書に『南アメリカの悪魔と商品の物神崇拝』(未訳、1980)、『シャーマニズム植民地主義、ワイルドマン』(未訳、1986)、『模倣と他者性』(井村俊義訳、水声社近刊、1993)などがある。



タウシグ氏のコロンビア大学の研究室には、ハンモックがあるとか