シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『ベオグラード1999』@アップリンク

新右翼・一水会 初のドキュメンタリー 『ベオグラード1999』上映会&トーク 2010年4月27日(火) に、新右翼・一水会を撮った初めてのドキュメンタリー 『ベオグラード1999』の上映会&トークがあります。 場所は、渋谷のアップリンク・ファクトリー…

『アメリカ 戦争する国の人びと』

ポレポレ東中野で上映中の『アメリカ 戦争する国の人びと』のトークショーに行ってきました。 反戦映画『キャタピラー』でベルリン映画祭を席巻した若松孝二監督と、藤本幸久監督、影山あさ子氏らのトークに、ポレポレのFさんが絡む形で話は展開。 若松監督…

アフンルパル通信 九号

書肆吉成の「アフンルパル通信」の最新号が発売された。 http://cart03.lolipop.jp/LA09260557/?mode=ITEM2&p_id=PR00101909257 一際、目に付くのが小特集で「アイヌと沖縄」を取りあげていることだろう。 アイヌ人の音楽家・小川基さんのエッセイは、アイヌ…

『ねむれ巴里』 金子光晴 ②

『ねむれ巴里』では、金子は東南アジアから巴里へむかう道程で、数人の中国人の男女に出会う。 その後、日本人は中国人を虐殺し、侵略戦争を遂行したのだが、それに対する金子光晴の抵抗は何であったのか。 この自伝には、ベッドに眠っている譚嬢の肛門をさ…

『ねむれ巴里』 金子光晴 ①

『ねむれ巴里』再読 金子光晴の自伝小説『ねむれ巴里』では、マレー半島で金の工面をして、船でフランスへ向かいパリに二年間滞在する1929年以降のことが扱われている。 金子光晴は、散文において平仮名を多用する文体を使っている。普通ならば漢字を使うと…

猫目映画 片岡翔

「猫目映画」というユニットで映画制作活動をしている片岡翔が気になっている。 それというのもVIPOが主催した「京都映像映画企画市」で、彼の短編映画を見てすっかりファンになったからである。 若手の才能と出会ったときは、あたかも自分が発掘したか…

300人を殺したギュスターヴ ③

生け捕り 地元の人々によると、多くの人がギュスターヴを殺そうとして失敗してきた。 動物保護団体はギュスターヴを保護すべきだと主張している。ファエ氏も同じ意見だ。 「ギュスターヴを殺すなんて言語道断です。捕獲して科学的な研究の対象にすべき現象で…

映芸シネマテーク

急ですが「映芸シネマテークvol.6」上映後のトークに出ます。 南京事件に関する映画の、珍しい映像もちらっと見せる予定です。 3月2日(火)上映作品『南京・引き裂かれた記憶』 http://eigageijutsu.com/article/141392383.html 【作品情報】 制作:松岡環…