シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

賀正

johnfante2009-01-04

明けまして、おめでとう御座います。
今年もどうぞよろしくお願いします。


今年も、これまで書いた文章のデータ蓄積を中心に、当ブログを運営していく予定です。
それと目標としては、管理人および友人・知人の活動やイベント情報のアップを増やしていきたいと思います。


『岡山の娘』横浜上映



福間健二監督の映画『岡山の娘』が、横浜の黄金町ジャック&ベティで1/10(土)より公開。
当ブログ管理人も1/17(土)16:10〜の回の後に、トークで登場します。


http://www.jackandbetty.net/B09_okayama.html


2009年は横浜の開港150年で様々な催しが企画されていますが、映画ではヌーベルバーグ50周年です。
ともに長編映画デビューとなったゴダールの『勝手にしやがれ』と、トリュフォーの『大人は判ってくれない』は1959年に発表されました。
もし今、カイエ・デュ・シネマの批評家から出発した、ヌーベルバーグの作家たちのような若手作家がいたら…。
おそらく手持ちカメラではなく、HDカメラを持って『岡山の娘』のような既存の映画文法に挑戦する映画を撮っていることでしょう。
『岡山の娘』は08年11月に東京から公開が始まりましたが、この映画を09年に横浜で見られることには格別の贅沢さがあります。



『岡山の娘』予告編


現代詩の朗読と映像が衝突し、フィクション、ドキュメンタリー、幻想シーンを意図的に混淆した『岡山の娘』。
映画の未来を考える上で、ちょっと外せない映画です。この機会にぜひ一見を!
ちなみに、09年は福間健二監督デビュー40年でもあります。
1969年に『青春伝説序論』で映画監督デビューした福間監督が、『急にたどりついてしまう』(1995)に引き続いて『岡山の娘』を撮りあげ、「青春伝説」3部作が40年の年月をかけて完結したのです。


一般当日1500円です。どうぞよろしくお願いします。