シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

2016-01-01から1年間の記事一覧

ドキュメンタリーマガジン「neoneo」#08

ドキュメンタリーマガジン「neoneo」#08が刊行されました。総特集「アジアのドキュメンタリー」号。 当方は雑誌の編集と、カンボジアのクメール・ルージュによる虐殺を描いたドキュメンタリーについて、「リティ・パンと七つの外部記憶」という論考に書きま…

毎日新聞『異境の文学』書評

11/20(日)の「毎日新聞」に、拙著『異境の文学』の書評が出ました。 評者はスラブ文学者の沼野充義さん。 「文学評論に確実に新しいものをもたらす、一本しっかり筋の通った注目すべき書物」との評言を頂きました。 下記のサイトでも読めます。 http://mai…

「キネマ旬報」11月下旬号

「キネマ旬報」2016年11月下旬号に、ドキュメンタリー論を寄稿しました。 「100%監督主義」という特集のなかで、ワン・ビンの『収容病棟』、ハーバード民族誌映像ラボによる『リヴァイアサン』、ドキュメンタリー映画『シリア・モナムール』を論じました。 …

文学のエスノグラフィ@図書新聞

10月に紀伊國屋書店新宿本店で開催された、『異境の文学』刊行トークイベント。 「異境の日本語文学」と名立たれた富岡幸一郎さんとのイベントが、「図書新聞」2016年11月19日号(3279号)で読めるようになりました。 下記の図書新聞サイトで、紙版とWEB版の…

イオセリアーニ特集

アテネフランセで12/5〜12/10の6日間、「イオセリアーニ監督特集2016」が開催。 最終日の12/10(土)に、当方が字幕翻訳した『月の寵児たち』(84)が上映されました。 珍しい作品の上映ということで、アテネが満員になりました。 また同じ日の上映後に、沼…

「週刊読書人」に『異境〜』書評

単著『異境の文学』の書評が、「週刊読書人」10/28号に掲載されました。 評者は、千葉一幹氏(ちば・かずみき氏=文芸評論家・大東文化大学教授)。 バックナンバーは下記からお求めいただけます。 http://www.dokushojin.co.jp/?pid=109017759

『kapiwとapappo』インタビュー

2016年11月から、音楽ユニットを組むアイヌ姉妹を追ったドキュメンタリー『kapiwとapappo アイヌの姉妹の物語』が全国公開中。 出演者のおふたりに、映画出演の経緯や、舞踊や楽器演奏の伝承についてインタビューしました。 下記のドキュメンタリーマガジン …

『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』

編著『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』(森話社、西村智弘共編)が刊行されました。 論者10人による論集で、戦前から現代に至るアメリカ映画/美術のオルタナティヴな系譜を探っています。 <内容> マヤ・デレン、ペーター・クーベルカ、アンディ…

現代アメリカン・アヴァンガルド傑作選

「変わらぬ日常/湧出するドラマ:現代アメリカン・アヴァンガルド傑作選」 〜『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』(森話社)刊行記念特別上映プログラム〜 日本上陸50周年!!ケン・ジェイコブスから、ルイス・クラー、ベン・ラッセル等、アメリカン…

『異境の文学』新聞書評

単著『異境の文学 小説の舞台を歩く』の短評が「四国新聞」「徳島新聞」「佐賀新聞」に出ました。 ありがとうございます。共同通信から配信されたものが掲載されたようです。 11月13日(日)の「神奈川新聞」にも書評が掲載されました。

東京映像旅団 第10回上映会

映像評論家の波多野哲朗さんと一緒に、沖縄からキューバへ移民した人たちを追ったドキュメンタリー『サルサとチャンプルー Cuba/Okinawa』のトークイベントに出演します。 http://www.realtokyo.co.jp/events/view/44465 イメージフォーラム・シネマテーク N…

「ことばの映画館」4号にてインタビュー

映画冊子「ことばの映画館」4号にて、巻頭インタビューして頂きました。 タイの映画作家アピチャッポン・ウィーラセタクンについて語っています。 都内の各映画館、インディペンデント系の書店のほか、下記の模索舎ストアでネット通販も。 http://www.mosak…

『文藝』に書評寄稿

発売中の『文藝』2016年冬号(河出書房新社)に、書評を寄せました。 沖島勲著『モノローグ 中学生日記』という、沖島監督の未映画化シナリオ集です。 良い追悼の機会になりました。おもしろい本ですので是非お読み下さい。 http://www.kawade.co.jp/np/bung…

「東京新聞」著者インタビュー

2016年10月23日の「東京新聞」日曜版に、インタビューが掲載されました。 新著『異境の文学』について、いろいろと話しております。 WEB版 http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/kakuhito/list/CK2016102302000180.html

『異境の文学』イベント

2016年10月5日(水)の『異境の文学』刊行記念イベント@紀伊國屋書店新宿本店、盛況のうちに無事終わりました。 富岡幸一郎さんの中島敦、川崎長太郎、江藤淳のお話もすばらしかったです。 紀伊國屋書店の方々のおかげで、きめ細やかに準備して頂いた豪華な…

北海道新聞に書評

「北海道新聞」2016年9月25日朝刊に、角幡唯介著『遭難』の書評を寄せました。 宮古群島・伊良部島の佐良浜における漁業史を掘り下げていて、非常にスリリングでした。 下記の「どうしんweb」でも読めます。 http://dd.hokkaido-np.co.jp/cont/books/2-00844…

ベン・ラッセル インタビュー

neoneo webの連載枠で、アメリカの映像作家ベン・ラッセルにインタビューしました。 実験映像からスタートし、近年は16ミリフィルムで民族誌的なアプローチのドキュメンタリー作品を撮っている人です。 ポストコロニアル理論やバヌアツのカーゴ・カルトの話…

10/5『異境の文学』刊行イベント@紀伊國屋新宿本店

『異境の文学』刊行記念 金子遊さん×富岡幸一郎さんトーク&サイン会 「異境の日本語文学を旅して歩く」 詳細 https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20160915102346.html 『異境の文学 小説の舞台を歩く』は、文学作品とそれぞれの土地…

単著『異境の文学』刊行

単著『異境の文学 小説の舞台を歩く』が刊行されました。 文学批評とフィールドワークをミックスした、新感覚の論集になっています。 全国の書店やネット書店でお買い求めください。 http://honto.jp/netstore/pd-book_28035892.html 【書籍の詳細】 荷風・…

「あいちトリエンーレ」で講演

「あいちトリエンナーレ」のゲストトークに登壇します。「旅・移動・移民」というテーマで、現代アートと映画に見るジプシー文化についてのレクチャーです。 具体的には、トリエンナーレで展示されているマチュー・ペルノの展示、エミール・クストリッツァや…

「西日本新聞」に記事掲載

今度は九州の「西日本新聞」8/12夕刊「エンタメ・映画」欄に、拙作『インペリアル 戦争のつくり方』の大きな記事がでました。 「戦争を止められるか」というタイトルで、本作を本格的に論じています。同紙記者の吉田昭一郎さんが書いて下さいました。ぜひお…

「現代思想」7月号に寄稿

「現代思想」7月号の「報道のリアル」に寄稿しました。 当方は、マスコミの自主規制とオルタナティブ・ジャーナリズム(自作映画、ドキュメンタリーマガジン「neoneo」の4年半)の役割について、60年安保時代の雑誌「記録映画」との比較で考察しています。…

「現代詩手帖」に吉増剛造論

「現代詩手帖」7月号の吉増剛造特集の内容が充実していて、書き手があり得ないほど豪華です。 当方は「憑り代としての手書」という吉増小論を寄稿させて頂きました。 東京都近代美術館で「吉増剛造展」も開催中です。 目次 http://www.shichosha.co.jp/gend…

特集上映「現代ヨーロッパ映画 (1)」

共編著『国境を超える現代ヨーロッパ映画250 移民・辺境・マイノリティ』の刊行後、企画・準備を進めてきた特集上映が8/2(火)〜8/6(土)までアテネフランセ文化センターで開催されます。 8/4(木)の「グルジア映画の魅力」では、スラブ文学者の沼野充義…

特集上映「よみがえれ土本典昭」

水俣病公式確認60年 没後8年 ドキュメンタリーマガジンneoneo7号刊行記念 特集上映「よみがえれ土本典昭」 7月18日(月祝)『みなまた日記』18:00上映 【トークゲスト】杉田俊介(評論家)、金子遊(neoneo編集室) 7月19日(火)『映画は生きものの記録で…

「neoneo」7号刊行

ドキュメンタリーマガジン「neoneo」7号が刊行されました。 今回は特集「よみがえれ土本典昭」で、「オホーツク 漁る人びと」という論考を書きました。 サハリンへの旅を起点に、アイヌと北方諸民族、日本とロシアの境をまたいでオホーツク圏の漁業を書籍と…

『ホース・マネー』のパンフ

公開中の映画『ホース・マネー』のパンフレットに、ペドロ・コスタ監督へのインタビューが掲載されました。 各劇場窓口などで買えますので、ぜひご覧下さい。 映画は、ポルトガルのカーボヴェルデ移民たちの集合的な記憶に光をあてています。 『ホース・マネ…

「映画批評コレクティヴ」刊行

「山形国際ドキュメンタリー映画祭2015」から半年以上。 「映画批評コレクティブ 1」の書籍が刊行されました。ペーパーバックのような装幀で、英語・日本語のバイリンガルです。 「映画批評コレクティブ」が映画祭でのワークショップ、批評の執筆、シンポジ…

岡山で『インペリアル』上映+トーク

映画『インペリアル 戦争のつくり方』岡山上映が決定! 6/11(土)13時半〜総社カルチャーセンター(岡山県総社市)。 上映後、大森文子さん(戦争させない1000人委員会そうじゃ代表)とのトーク付です。 詳細ページ https://goo.gl/sCjm3L

岡山でクリス・マルケル講座

「総社土曜大学」連続講座「オキナワを見る」で、クリス・マルケルの『レベル5』(97)を参考上映するとのこと。 『レベル5』は、死者20万人をだしたといわれる太平洋戦争の沖縄戦に関するテレビゲームを、フランス人の女性が作業場で完成するまでの映画…