シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『キセキ─gozoCiné』インタビュー

少し前になりますが、DVD+BOOK『キセキ─gozoCiné』の発売を記念して、詩人の吉増剛造氏にインタビューしました。 以下はその冒頭部分です。 gozoCiné 詩人の吉増剛造が2006年7月からパナソニックのビデオカメラを手に持ち、個人的な映画の試みを開始した。 …

愛国者の座標軸

今回は、鈴木邦男の著書『愛国者の座標軸』についてです。 愛国者の座標軸 著者が書いた「あとがき」によると、「間違いなく私の代表作になるだろう」とのことだ。 それでこれを読もうと思っていたのだが、先日編集者のI君と話していたところ、彼が担当した…

映画の考古学

少し前にツェーラムの『映画の考古学』新装版に関する書評を書きました。 下記は、その冒頭部分の抜粋です。 映画の考古学 初版から三十年が過ぎ、『映画の考古学』が版を重ねている。 ドイツの考古学者C・W・ツェーラムが、影絵からはじまり連続写真へと…

トカトントン

第23回国民文化祭・いばらき2008 こくぶん祭 ひたちなかしの催し『食の祭典』 開催予定: 2008年11月01日〜2008年11月03日 午前10時〜午後5時 主催者 : 第23回国民文化祭茨城県実行委員会事務局 ◆場所 ひたちなか市文化会館 ◆ひたちなかオリジナル…

フェイ・グリム 

『フェイ・グリム』(Fay Grim) ハル・ハートリー インディーズ映画という言葉が、ある時期、盛んに使われていました。 ニューヨークを拠点に活動する、その代表格といわれているのがハル・ハートリーです。 彼の作品は2000年以降、日本ではほとんど紹介され…

「山桜」 石川淳

無頼派と幻想小説 戦後、太宰治や織田作之助らと共に、石川淳は無頼派と呼ばれていた。 しかし、同時に石川淳は幻想的な文学においても一人者として認められている。 「山桜」の主人公は、一本の山桜のせいで武蔵野の野原に寝転ぶことになる。 親戚の判事に…

金井勝 インタビュー

微笑う銀河系―超主観的スパーキング映画物語 (1981年)作者: 金井勝出版社/メーカー: れんが書房新社発売日: 1981/04メディア: ? クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る 映画芸術DIARYにおいて、映画作家・金井勝氏にインタビューしました。 h…

『悪徳』 ロバート・アルドリッチ 

The Big Knife [VHS] [Import]メディア: VHS クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る 『悪徳』(1955) ロバート・アルドリッチ監督(劇場未公開) 原題 「The Big Knife」 ストーリー 傑作『キッスで殺せ!』と同年に製作された準室内劇。 チャーリ…

死への逃避行 ③

Deadly Run [VHS] [Import]メディア: VHS クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る 犯人逮捕 捜査当局のバンクヘッドはラエルが共犯ではないことを確信し、ゲイリーが映画のために提供したアイデアが、どれだけジョージアでの事件やその他の事件に似…

死への逃避行 ②

Deadly Run [VHS] [Import]メディア: VHS クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る B級ホラー映画「Deadly Run(死への逃避行)」(1995・米)を巡る、嘘のような本当の話。 連絡してきた男たち メレディス事件の報道を見ていた、フロリダ州レオン郡の…