
B級ホラー映画「Deadly Run(死への逃避行)」(1995・米)を巡る、嘘のような本当の話。
連絡してきた男たち
メレディス事件の報道を見ていた、フロリダ州レオン郡の主任検察官ウィリー・メグス(Willie Meggs)は驚いた。ウィリーは12月に管轄内で起きた殺人事件の容疑者を、まだ特定できていなかった。
2007年の12月1日。
42歳のシェリル・ダンラップ(Cheryl Dunlap)が失踪し、15日に死体がアパラチコーラ自然公園で見つかった。
死体が首を切られていたこと、国有林に死体が捨てられていたことが、ジョージアで起きたメレディスの殺害事件と酷似していた。
また、犯人が被害者の銀行カードやクレジットカードを狙い、衝動的に犯行を起こしているところも特徴が共通していた。
フロリダのシェリル殺害事件では、死体が発見される2週間前に、怪しげなミニバンがその地域で停めてあるのが目撃されていた。
また12月2日から4日まで、シェリルのカードをATMで使っていた男の写真が公開された。それから付近にいたハンターによって、変な季節にナイフを持った怪しげな男がいた、という目撃証言もあった。
だが、犯人はまったく検討がついていなかった。ウィリーは報道された容疑者の似顔絵を見て、犯人を「絶対に極刑に送り込んでやる」と決意した
シェリフ
ノースカロライナのトランシルヴァニア郡のシェリフ、デイヴィッド・マホーニー(David Mahoney)も、メレディス事件の報道を見て驚いたうちの1人だった。
2007年10月20日に起きた事件が、2ヶ月も経って迷宮入りしそうになっていたところだった。
その日、ジョン・ブライアント(79)と妻のイレーヌは、ピスガウ自然公園にハイキングに出かけ、3週間後に妻だけが死体で発見された。夫はまだ見つかっていなかった。
ジョージアの事件と共通なのは、ハイキング中の市民を無差別に襲っていること、被害者のATMのカードが使われていたことである。
マホーニーは「こいつが捕まれば起訴できるかもしれない、これは恐ろしい連続殺人なのかもしれない」と思った。
フロリダのウィリーと、ノースカロライナのマホーニーは、ジョージアのバンクヘッドに連絡をとり、「連続殺人の疑いあり」として捜査の連携をとることにした。
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