シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

2012-01-01から1年間の記事一覧

ブラジル映画講義・最終回

人類学者・今福龍太さんの「ブラジリアン・シネマの多面体」の最終回が終了しました。 多くのみなさんにご参加いただき、ありがとうございました。 今はシリーズ4回を終えて、ホッとしています。 (下記の写真は、写真家の柴田祥子さんの撮影) 2010年11月…

パレスチナの歩き方

レポート記事「パレスチナの歩き方」の連載第1回が、「月刊レコンキスタ」に掲載されています。 今後、3か月ほど続く予定。 気になる方は、模索舎などでお買い求めください。 http://goo.gl/BKeJv ※写真はサンプルで文字は読めません

月刊「エルダー」11月号

月刊「エルダー」の11月号では、新作映画『桃さんのしあわせ』を取り上げました。 現在も渋谷文化村ほか、全国で公開中の映画です。 『桃さんのしあわせ』 ディニー・イップとアンディ・ラウが主演の心あたたまるドラマです。 監督はアン・ホイ。香港映画人…

『ムネオイズム2.0』で映画祭で上映

11/20に『ムネオイズム2.0』が、第22回TAMA CINEMA FORUM映画祭で上映されました。 映画祭関係者のみなさま、お越しになって下さったみなさま、ありがとうございました。 TAMAでは前作も上映して頂き、応援して下さっているという実感があります。 詳細ペー…

パレスチナ大使館訪問

麹町のビルの7階にあるパレスチナ大使館を訪ね、ワリード・シアム 駐日パレスチナ大使にお会いする。 パレスチナのオブザーバー国家への格上げが、国連で採択される日なので、 さぞかし慌ただしいかと思えば、まったくそんなことはなく、アラビック珈琲とお…

ブラジリアン・シネマの多面体(最終回)

12/23(祝)に、今福龍太さんの「ブラジリアン・シネマの多面体」の最終回を開催します。 詳細ページ http://goo.gl/18Rs0 ブラジリアン・シネマの多面体 ─ ブラジル映画連続講座 第4回|映画のトロピカリスモ ─ 参考上映:『Macunaima』 joaquin pedro de …

パレスチナへの旅

パレスチナから戻りました。 ヨルダン川西岸地区でも、イスラエルによるガザ攻撃への抗議活動が随分と見られました。 この旅の詳細に関しては、某媒体で3か月レポート連載します。 パレスチナのヨルダン側西岸、ジェリコでのイスラエル抗議デモ。 この後、…

「高林陽一 個人映画の回廊」終了

アップリンクで開催の「追悼・高林陽一 個人映画の回廊」、危うく立ち見が出そうな盛況ぶり。 皆さまありがとうございました。 盟友・飯村隆彦氏が高林映画を再発見し、講評するトークも贅沢。 何よりも参加者の方々の心根が、作家へと届くいい会でした。 飯…

「現代詩手帖」11月号

現在、発売中の「現代詩手帖」11月号に、連載評論を書きました。 http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_804.html 「映像詩の宇宙」も第5回まで来ました。 ここのところはイジドール・イズー、モーリス・ルメートルなど、レトリストの前衛映画を…

11/9 高林陽一8ミリ16ミリ作品上映会

2012年7月、日本最初期の個人映画作家・高林陽一がこの世を去りました。 高林陽一と聞いて、『金閣寺』や『西陣心中』などのATG映画、あるいは『本陣殺人事件』や『蔵の中』などの横溝正史もののミステリー映画を思い起こす人も多いでしょう。 ですが、何と…

『放射能を浴びたX年後』のトークレポート

さる10月11日、『放射能を浴びたX年後』という映画のアフタトークに出演しました。 そのトークイベントのレポートは、下記で読むことができます。 http://x311.info/blog/?p=658 『放射能を浴びたX年後』の予告編 新藤兼人監督の映画でも知られる、アメリ…

月刊「エルダー」8〜10月号

月刊「エルダー」でご好評を頂いている「シネマの中の高齢者」のコーナー。 10月号では、『カールじいさんの空飛ぶ家』を取り上げました。 物語の導入部、カールじいさんと奥さんの数十年に及ぶ夫婦生活を、まったくセリフのない映像劇で見せていてすばら…

アピチャッポン短編集

10/7(土)に、アテネフランセ文化センターの「アジア映画の森」特集でトークに出ました。 トモ・スズキ・ジャパンのご協力を得まして、『アピチャッポン短編集』を上映。 これはアピチャッポン・ウィーラセタクンご本人がプログラムして下さったもの。 それ…

『悪夢の香り』タヒミック上映

10/6(金)アテネフランセ文化センターの特集上映「アジア映画の森」にて、フィリピン・インディーズの上映がありました。 キドラック・タヒミックの『悪夢の香り』と、気鋭ジェフリー・ジェトゥリアンの『クリスマス・イブ』が上映されました。 石坂健治さ…

『このショットを見よ』発売中

このショットを見よ ──映画監督が語る名シーンの誕生 (CineSophia)作者: 大林宣彦,塚本晋也,入江悠,金子遊,タナダユキ,柴田剛,深作健太,橋口亮輔,犬童一心,小林政広出版社/メーカー: フィルムアート社発売日: 2012/09/25メディア: 単行本 クリック: 12回この…

9/29(土)〜『緑子/MIDORI-KO』凱旋上映

黒坂圭太監督のアニメーション映画、『緑子/MIDORI-KO』が凱旋公開されます。 9/29(土)から、ポレポレ東中野の21:10の回です。 かねてより応援してきた本作ですが、初日の舞台挨拶の司会をすることになりました。 これを機会に、黒坂監督に『緑子』の秘…

自然民俗誌『やまかわうみ』で新連載

[rakuten:book:16034896:detail] 自然民俗雑誌『やまかわうみ』の秋号が発売されました。 巻頭インタビューは、俳人の金子兜太さん。谷川健一、色川大吉、森崎和江、正津勉、青木裕子、前田速夫、富岡幸一郎、服部文祥という相変わらずの強力連載陣です。 ま…

多木浩二継承シンポジウム

昨年亡くなられた、多木浩二氏の思想を問い直すシンポジウムです。 入場無料ですが、申し込みは必要とのこと。 まだ席があるようですので、お早めにお申込みください。

「現代詩手帖」9月号の連載

「現代詩手帖」で連載中の「映像詩の宇宙」コーナー。9月号では、モーリス・ルメートルを取り上げました。 7月号で紹介したイジドール・イズーと並ぶレトリスム映画の代表作家で、処女作『映画は始まったか?』は切り刻み、転用、スキャンダラスなパフォーマ…

neoneo創刊号 連載「ドキュメンタリストの眼」

日本初のドキュメンタリーの専門誌「neoneo」の創刊号が刊行されました。 68ページの雑誌にすぎませんが、大判で読みごたえあり、と評判です。 そろそろ取次を通して、書店やネット書店、映画館などに出回っているでしょうか。 下記のneoneoサイトのオーダ…

9/4(火)のロフト・イベント

9/4(火)に新宿のトーク居酒屋、ネイキッド・ロフトのイベントに出ます。 お客さんと一緒に、あーでもないこーでもない、とお酒を飲みながらダラダラやります。 是非ともお越しください。 「映画狂中年カルテッツ 東京夏の陣 〜残暑お見舞い申し上げます〜…

8/23(木) neoneo創刊記念イベント開催!

ずっと準備してきたドキュメンタリーの専門誌「neoneo」の紙媒体がいよいよ8月下旬に刊行されます。 目次はこちらです。http://webneo.org/info また、創刊記念イベントも開催します。かなり豪華な上映内容とトークイベントになっています。 〜ドキュメンタ…

ソーシャル・ドキュメンタリー

『ソーシャル・ドキュメンタリー 現代日本を記録する映像たち』(萩野亮、フィルムアート社/編)が刊行されました。 鎌仲ひとみ×津田大介対談、想田和弘×和合亮一ツイッター対談等、かなり仕掛けている編集で、おもしろいです。 あと、著名人の対談やインタ…

岩佐寿弥監督とトーク

岩佐寿弥監督の特集上映で、トークに呼んで頂きました。 7/25(水)の『叛軍NO.4』の上映後、40分ほどたっぷり映画について伺いました。 映画を見てトークも聞いて下さった皆さん、ありがとうございました。 『叛軍NO.4』冒頭の皇居前広場のシーンで使われた…

独立映画鍋キックオフ・イベント

インディペンデント映画のサポート組織「独立映画鍋」の立ち上げイベントがありました。 この組織は、NPO法人を目指して動いていく予定です。 僕も正式に会員メンバーになりまして、映画鍋のページでクラウドファンディング続行中です。 http://eiganabe.net…

大阪経済法科大学にで講演会&上映会

2012年の7/17(火)と7/18(水)の2日間、大阪経済法科大学にて『ムネオイズム2.0』の上映がありました。 元参議院議員で客員教授の坪井一宇先生が、同大学で盟友・鈴木宗男氏の講演会を開催。 その企画とセットで、『ムネオイズム2.0』を上映するという企…

「月刊エルダー」7月号

実は、結構いろいろな方が読んで下さっていると評判の「シネマの中の高齢者」。 この連載コーナーも、なんと15回を迎えました。 「月刊エルダー」の7月号では、『晴れ舞台はブロードウェイで!』について書きました。 早くもネット上で読めるようになりま…

「現代詩手帖」7月号

「現代詩手帖」の連載「映像詩の宇宙」の3回目、7月号ではイジドール・イズーとレトリスム(文字主義)を取り上げました。 50年代パリ、フランス語の詩を「文字」にまで解体したレトリストは、映画『涎と永遠についての概論』で、アッと驚く実験を試みます…

Jetrobot.tvの番組「原宿畑」に出演

6/26(火)の20時半から、「原宿畑」というネットTV番組に出ました。 編著『フィルムメーカーズ 個人映画のつくり方』の紹介、前作『ベオグラード1999』や新作『ムネオイズム2.0』の話をさせて頂きました。 JR原宿駅から徒歩30秒のライブ&カフェ、「ジ…

『孤独なツバメたち』のトーク

かつてブラジル移民として新天地に渡った人たちの子孫「日系ブラジル人」。 日系ブラジル人は、日本社会において法的な意味でも、それ以外の観点でも「見えない存在」となっていますが、浜松に住むそのような若者たちを追ったドキュメンタリー映画が登場しま…