シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

「現代詩手帖」11月号

johnfante2012-11-08

現在、発売中の「現代詩手帖」11月号に、連載評論を書きました。


http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_804.html


「映像詩の宇宙」も第5回まで来ました。
ここのところはイジドール・イズーモーリス・ルメートルなど、レトリストの前衛映画を論じてきました。
今回は、レトリスト左派といわれるギー・ドゥボールの処女作『サドのための絶叫』(52)を扱っています。



『サドのための絶叫』(抜粋)


『サドのための絶叫』は、完全に映像のない、スヌケとクロミだけで出来た映画です。
音声トラックは入りますが、中途でしばしば暗転し、沈黙が流れます。
ドゥボールの意図は一体何なのか、ジョルジョ・アガンベンの論考をヒントに迫ります。