「クリス・マルケル特集2019 永遠の記憶」が、4/6(土)〜4/19(金)に渋谷のユーロスペースで開催されます。
4/7(日)15時の回『北京の日曜日』『イヴ・モンタン』の上映終了後、トークイベントに登壇します。
『レベル5』『北京の日曜日』『ある闘いの記述』『シベリアからの手紙』『イヴ・モンタン』は今まで日本語字幕で見られなかった作品ばかり。
マルケルのエッセイ映画のエッセンスがたっぷり味わえます。これは本当にすばらしい上映企画、パンドラさんに感謝です!
3/21(木祝)に『悦楽のクリティシズム』刊行トークイベントが、表参道の青山ブックセンタ—本店が開催されます。
「映画系女子と語る、2010年代のシネマ事情」
金子遊 × 真魚八重子 トークイベント 司会:志賀信夫
http://www.aoyamabc.jp/event/criticism/
2月に新著『悦楽のクリティシズム』を上梓された金子遊さんが、ゲストに真魚八重子さんをお迎えして、映画について書くことの恍惚と悦楽について語りつくします。
2010年代に見たシネマやアートを起点にして、欲望、エロス、タナトス、誘惑、イタさ、背徳といったキーワードから時代を自由に読みといて頂きます。
※トーク終了後、サイン会を開催いたします。
<概要>
日程:2019年3月21日 (木祝)
時間:18:00~19:00
料金:1,350円(税込)
定員:50名様
会場:青山ブックセンタ—本店・小教室
予約ページ http://xc528.eccart.jp/w429/item_detail/itemCode,E190321B/
「新潮」3月号は、ひそかにアピチャッポン祭り。目次やトビラに彼の写真10点あまりが掲載。当方はアピチャッポンのエッセイ「狂気の静けさ」を訳出しました
闇、亡霊、夢と記憶、チェンマイの家と映画作り、24の目をもつクラゲなど、作家の発想源がよくわかる文章です。
https://www.shinchosha.co.jp/shincho/backnumber/20190207/
I translated Apitchatpong's essay "The Serenity of Madness" for the latest issue of literary magazine Shin-cho.
「悦楽のクリティシズム 2010年代批評集成」(論創社)金子遊著が、2/15に刊行されました。
全国の書店、ネット書店などでお求め頂けます。
https://honto.jp/netstore/pd-book_29500642.html
2017年に著書『映像の境域』でサントリー学芸賞(芸術・文学部門)を受賞した、気鋭の批評家・金子遊の初めてとなる「批評集」。/ 平成が終わり、2010年代も終わろうとしている現在、アラブの春や東日本大震災で開けた2010年代に書かれた金子の批評文によって、映像・文学・アートにまたがる批評行為から、その時代精神が見える。ポストモダンの時代を過ぎて、成熟した高度資本主義の時代精神に触れる批評を「悦楽」「欲望」「タナトス」「エロス」「誘惑」といったキーワードで章として、10年代の芸術・文化を「欲望」という観点から切り取る本格批評集成。
<目次>
まえがき/第一章 欲望するアート/「フランシス・ベーコンとデイヴィッド・リンチ」/「北西部をインスタレーションする」/「武満徹とラフカディオ・ハーン 耳という身体器官」/「土方久功のフォークロア芸術」/「窃視者は蝶を夢見る」/「モレキュラー・シアターの舞台と写真集」/「フィルム・アンデパンダンの時代」/「ニコトコ島はどこにあるのか?」/インタビュー金子遊「アピチャッポン解読講義」//第二章 文学のタナトス/「キートン・ベケット」/「銀幕の上のデュラスと太宰の出会い」/「ジョナス・メカス 日記映画から日記文学へ」/「gozoCine―妖精博士のマチエール」/「呪術と死人」/「憑り代としての手書」/「燃えあがる映画へのファンレター 吉増剛造」/「世界の開いた傷口 吉増剛造と福間健二」//第三章 映像のエロス/「監視映画というジャンル『LOOK』」/「女性の身体に刻まれた傷『LINE』」/「ブラジル現代映画の娼婦『スエリーの青空』」/「中平康 モダンボーイの憂鬱」/「共同体と鵺的なもの」/「柳田國男と『へばの』の六ヶ所村」/「いかにデジタルシネマを映画にするか」/「三島由紀夫、市川崑、ロマンポルノ…」//第四章 リアルへの誘惑/「野性のアクティヴィズム 『罵詈雑言』と無責任の体系 」/「佐藤真と生の芸術」/「『中華学校の子どもたち』」/「ソーシャル・デザインとしてのオキュパイ」/「実験的な映像としてのドキュメンタリー」/「映画のなかのヒトラー」/「チェチェンへ アレクサンドラの旅」/「群島を旅する 奄美大島」//第五章 老いの快楽/「シネマの中の高齢者」『月刊エルダー』11年6月号~連載//第六章 背徳の書評/佐藤亨著「異邦のふるさと」/加賀乙彦著「小説家が読むドストエフスキー」/吉増剛造著「静かなアメリカ」/小倉孝誠著「犯罪者の自伝を読む」/ツェーラム著「映画の考古学」/松江哲明著「セルフ・ドキュメンタリー」/沖島勲著「モノローグ 戦後小学生日記」/宮台真司著「正義から快楽へ」
『半島論』(響文社)刊行トークイベントVol.5
サハリン島の先住者たち
金子遊(批評家・映像作家)×井上紘一(北海道大学名誉教授)
札幌の出版社である響文社から刊行された『半島論』のトークイベントが好評を博しています。列島各地の半島における文学やアート、民俗や歴史を論じた同書について、これまで東京、横浜、京都、熊本で執筆者たちによるトークが開催されてきました。
第5弾となる札幌会場では、編者の金子遊が、樺太アイヌの言葉を採集した金田一京助と津軽半島のミッシングリンクを、ユーカラのなかに探りだします。トークのお相手には、シベリアや樺太島で先住民文化とピウスツキの研究をしてきた、北海道大学名誉教授の文化人類学者・井上紘一さんをお迎えします。
日程:2019年3月2日(土)15時〜
場所: 書肆吉成・丸ヨ池内GATE6店内ギャラリー
〒060-0061 札幌市中央区南1条西2丁目 IKEUCHI GATE 6F
席料:500円(税込)
問合せ電話:011-200-0098
ご予約:①お名前 ②ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号) ③参加人数を明記のうえ、yosinariikeuchi@gmail.com まで
金子遊(1974年、埼玉生まれ) 批評家、映像作家。慶應義塾大学非常勤講師。『半島論 文学とアートによる叛乱の地勢学』(2018年、響文社)の編者。『映像の境域』(2017年、森話社)でサントリー学芸賞<芸術・文学部門>受賞。他の著書に『辺境のフォークロア』(2015年、河出書房新社)、『混血列島論』(2018年、フィルムアート社)、『悦楽のクリティシズム』(2019年、論創社)など。
井上紘一(1940年、東京生まれ)、北海道大学名誉教授。北方ユーラシア専攻の文化人類学者、シベリア・中国東北部・樺太島などでフィールドワークに従事。半世紀以上にわたってブロニスワフ・ピウスツキの研究を推進する。主要著作:K. Sawada & K. Inoue (eds.), A Critical Biography of Bronisław Piłsudski, Vols. 1-2 (Saitama, 2010)、『ブロニスワフ・ピウスツキのサハリン民族誌~二十世紀初め前後のエンチウ、ニヴフ、ウイルタ』(東北アジア研究センター叢書第63号、仙台、2018)など。
「キネマ旬報」2月下旬号、ベスト・テン発表号が、2/5に刊行されました。
当方は「外国映画ベスト・テン」に選出に参加、選評を書いています。
それから、連載の「外国映画レビュー」では、□ヴィクトリア女王 最期の秘密□天才作家の妻 -40年目の真実-□誰がための日々□ともしびの4本をレビューしました。
http://www.kinejun.com/book/detail/tabid/89/catid/21/Default.aspx?pdid=kinema_No.1802