『混血列島論』刊
5冊目となる単著『混血列島論 ポスト民俗学の試み』が刊行されました。
文学、映像、フォークロア研究をミックスした民俗学・人類学系の文章を集めた論集です。
全国の書店、ネット書店などでお手にとってみてください。
詳細&目次 http://filmart.co.jp/books/%E4%BA%BA%E6%96%87/konketsu/
また、フィルムアート社のウェブ媒体「かみのたね」では、書籍の冒頭部分が試し読みできます。
http://filmart.co.jp/books/%E4%BA%BA%E6%96%87/konketsu/
わたしたちは混血している。
サントリー学芸賞受賞の批評家が、文学、映像、フォークロア研究を交差させながら、太平洋の島嶼という視点で日本列島(ヤポネシア)に宿る文化の混淆性を掘り起こす、新たな民俗学。
サハリンから蝦夷、沖縄、台湾まで。
異なる文化の邂逅を追って。
目次
prologue 混血列島論
Ⅰ 旧植民地をめぐる旅
対岸のアラベスク―マイケル・タウシグと樺太先住民
首を狩るひと―鳥居龍蔵の台湾フィールド写真
接木の王国―アカ族から新嘗祭へ
Ⅱ マイノリティの人類学
悪魔祓い―映像でよみがえるアイヌの呪術
草葺き小屋のイザベラ・バード」
砂川のインディアン―亀井文夫とデニス・バンクス
Ⅲ 海人のフォークロア
オホーツク 漁る人びと 土本典昭論
交雑する池間島 伊良波盛男の詩
竹富島の神司―神秘体験の聞き書き
Ⅳ ヤポネシアに谺する女声
花綵列島の独唱曲 島尾ミホ
大神島の媼亡ければ
戦時の人類学 ルース・ベネディクト
Epilogue 巫娼たちの渚 奄美大島
あとがき