シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

『混血列島論』刊

johnfante2018-05-13

5冊目となる単著『混血列島論 ポスト民俗学の試み』が刊行されました。
文学、映像、フォークロア研究をミックスした民俗学・人類学系の文章を集めた論集です。
全国の書店、ネット書店などでお手にとってみてください。


詳細&目次 http://filmart.co.jp/books/%E4%BA%BA%E6%96%87/konketsu/


また、フィルムアート社のウェブ媒体「かみのたね」では、書籍の冒頭部分が試し読みできます。


http://filmart.co.jp/books/%E4%BA%BA%E6%96%87/konketsu/



わたしたちは混血している。


サントリー学芸賞受賞の批評家が、文学、映像、フォークロア研究を交差させながら、太平洋の島嶼という視点で日本列島(ヤポネシア)に宿る文化の混淆性を掘り起こす、新たな民俗学


サハリンから蝦夷、沖縄、台湾まで。
異なる文化の邂逅を追って。



目次


prologue 混血列島論


Ⅰ 旧植民地をめぐる旅
 対岸のアラベスク―マイケル・タウシグと樺太先住民
 首を狩るひと―鳥居龍蔵の台湾フィールド写真
 接木の王国―アカ族から新嘗祭


Ⅱ マイノリティの人類学
 悪魔祓い―映像でよみがえるアイヌの呪術
 草葺き小屋のイザベラ・バード
 砂川のインディアン―亀井文夫デニス・バンクス


Ⅲ 海人のフォークロア
 オホーツク 漁る人びと 土本典昭
 交雑する池間島 伊良波盛男の詩
 竹富島の神司―神秘体験の聞き書き


Ⅳ ヤポネシアに谺する女声
 花綵列島の独唱曲 島尾ミホ 
 大神島の媼亡ければ
 戦時の人類学 ルース・ベネディクト


Epilogue 巫娼たちの渚 奄美大島


あとがき