シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

2019-01-01から1年間の記事一覧

アミール・ナデリ監督インタビュー

来日したイラン映画の巨匠、アミール・ナデリ監督にインタビューしました。下記で全編読めます。 http://webneo.org/archives/47574 東京フィルメックスで上映された、初期作品『タングスィール』『ハーモニカ』から、新作で日本でも劇場公開された『山(モ…

平倉圭さんとトーク

9/27(月)13時〜「Makingーひとならざるものと かたちづくること」平倉圭×金子遊というトークイベントに出ます。ティム・インゴルド著『メイキング 人類学・考古学・芸術・建築』を起点に、アート制作とかたちの生成、身体と思考について話す予定です。詳細…

90年代外国映画ベスト・テン

「キネマ旬報」9月下旬特別号にて、「1990年代外国映画ベスト・テン」のアンケートに参加しました。第1位は、表紙になっているあの作品ですね。当方はあえて、90年代のドキュメンタリー映画と実験映画を5本ずつ挙げています。他の選者の方々のなかで、多…

ジャン・ルーシュ 西アフリカ映画への貢献

冊子「アフリカ映画の世紀」に「ジャン・ルーシュ 西アフリカ映画への貢献」という文章を寄せました。ルーシュが育てたウマル・ガンダ、ムサ・アミドゥ、ムスタファ・アラサン、サフィ・ファイといった映画作家について紹介しました。 https://www.jpf.go.jp…

『映画で旅するイスラーム』評

共編著『映画で旅するイスラーム』について、パンドラの中野理恵さんがエッセイで書いて下さいました。 「Journalism」2019年9月号(朝日新聞社)に掲載の「この人のこの10冊」のなかで、「貫く信念と情熱が今を問う」のエッセイで紹介されています。https:/…

ドキュメンタリーマガジンneoneo12号刊

ドキュメンタリーマガジン「neoneo」#12 総特集 「沖縄のドキュメンタリー」 お待たせいたしました! 1年ぶりのドキュメンタリーマガジン「neoneo」12号は、「沖縄とドキュメンタリー」の総特集です。詳細&購入 http://webneo.org/archives/47671 悲惨な沖…

『悦楽のクリティシズム』書評

遅くなりましたが、拙著『悦楽のクリティシズム』の書評が、「キネマ旬報」2019年7月上旬号に掲載されました。評者は文化人類学者の今福龍太さん。かつてのメンターから、いろいろ有り難いお言葉を頂戴しました。 バックナンバーの詳細の閲覧と、ご購入は下…

田口トモロヲのイベント

主催する多摩美・映像文化設計ゼミで、田口トモロヲさん(俳優・映画監督)をお招きしたトークイベントを開催します。一般入場可です。 ・日時 : 2019年9月13日(金)開場16:40 開演17:00(約90分予定) ・会場 : 多摩美術大学八王子キャンパス レクチャーB…

キネマ旬報の星取り表

1年半続けてきた「キネマ旬報」の星取り表、2019年8月下旬号で最終回となります。「あなたの名前を呼べたなら」「風をつかまえた少年」「世界の果ての鼓動」「シークレット・スーパースター」の4本について書いています。外国映画欄で、普段なら見過…

ウラジミール・サンギ氏に面会

サハリン在住のニヴフの小説家、ウラジミール・サンギ氏に映像でロング・インタビューをしてきました。サンギ氏は、長編小説『ケヴォングの嫁取り』と短篇集『サハリン・ニヴフ物語』が、日本語で翻訳出版されています。今年(2019年)のノーベル文学賞・ロ…

国道58号線とオキナワ

出版社のサイトで連載しているエッセイ「マクロネシア紀行」。第5回の「国道58号線とオキナワ」が掲載されました。今回は沖縄本島のコザ、普天間、辺野古、そしてキャンプ・シュワブに潜入します。 http://www.webarts.co.jp/menu/column/column_02-05.htm

朝日新聞・夕刊に記事

フィルムアート社から出た創立50周年冊子「かみのたね」。そこにエッセイを寄稿しましたが、「朝日新聞」の夕刊で取り上げて頂いておりました。小峰健二記者、ありがとうございました。

蔡明亮シンポジウム

2019年7月20日(土)と21日(日)に、ツァイ・ミンリャン監督と俳優のリー・カンション氏が来日して、台湾文化センターで上映+シンポジウムが開催されます。わたしは1日目の13時半に監督やリー・カンション氏らとのプログラムで、スピーチをします。「赤道…

『暴力と輝き』刊行イベント

アルフォンソ・リンギス『暴力と輝き』(水声社)刊行記念上野俊哉×金子遊トークイベント「旅する哲学者と人類の野性的な輝き」 ブラジル、パタゴニア、バリ島、モンゴル、パプアニューギニア……。世界の辺境を歩きながら、アルフォンソ・リンギスが供儀やアニ…

黒沢清監督のレクチャー

多摩美で以下のイベントを開催します。 2019年度 芸術学科21世紀文化論「シネマ、辺境への旅『旅のおわり世界のはじまり』公開記念レクチャー」講師:黒沢清氏(映画監督) 日時:7月13日(土) 13:00開場 13:30開演場所:レクチャーホールBホール入場料無料…

ガーデンアパート

プロデュース映画『ガーデンアパート』の続報です。アップリンク吉祥寺にて、7/12(金)〜18(木)まで劇場公開。出演者のトークイベントも続々決まっています。https://joji.uplink.co.jp/movie/2019/2607大阪シアターセブンにて、7/13(土)〜19(金)まで…

破天荒ボクサー

新宿K's Cinemaで劇場公開スタートした、ドキュメンタリー映画『破天荒ボクサー』。「東京ドキュメンタリー映画祭2018」の長編部門・準グランプリ作品です。 7/10(水)21時の回終了後、監督とトークします。どうぞお見逃しなく。武田倫和監督(本作監督)+金…

映画プロデューサー 市山尚三の仕事

多摩美芸術学科・映像文化設計ゼミ主催で、イベントを開催します。「映画プロデューサー 市山尚三の仕事」と題し、北野武、竹中直人、ホウ・シャオシェン、ジャ・ジャンクーなどの映画プロデュースの仕事で知られ、東京フィルメックスのプログラム・ディレク…

映像と写真でふれるサハリン先住民

週末に横浜市民ギャラリーあざみ野で、「映像と写真でふれるサハリン先住民」というイベントに出ます。サハリンでしたきた旅の映像と写真をもとに、先住民ニヴフ、ウィルタ、樺太アイヌの歴史とフォークロアのお話をします。暑い真夏の7月に、遠いようで近い…

『サタンジャワ』

『サタンジャワ』 サイレント映画+立体音響コンサートインドネシアの巨匠がガリン・ヌグロホの映画に、森永泰弘のサウンドアート、コムアイのヴォイス・パフォーマンスが融合。さらに、そこへインドネシアの民族音楽家たちの生演奏が入る、21世紀の究極のエ…

マクロネシア紀行⑤

連載の紀行エッセイ「マクロネシア紀行」の最新の第5回「国道58号線とオキナワ」が、出版社のサイトに掲載されました。今回は沖縄本島の那覇、普天間基地、名護、辺野古、やんばるから「奥」への旅です。民俗学的な紀行文として始めた連載ですが、自分で旅…

アート・ドキュメンタリー上映会

【イベント】本田孝義監督『船、山にのぼる』上映会 http://www2.tamabi.ac.jp/geigaku/20190617/ 多摩美術大学・芸術学科「映像文化設計ゼミ」主催のイベントが行われます。ダムに沈む村の樹々を使って、巨大な船のランドアートをつくった人びとを12年間追…

『インフラグラム』書評

「週刊読書人」2019年6月8日号に、港千尋著『インフラグラム』の書評を書きました。下記で読むことができます。 https://dokushojin.com/article.html?i=5501

映像作家が旅する西アフリカ

6/22(土)「映像作家が旅する西アフリカ」 講師:映像作家、多摩美術大学准教授 金子遊2017年にサントリー学芸賞受賞するなど批評家・映像作家としてご活躍の金子遊が、この夏に編著『ジャン・ルーシュ』を刊行予定。珍しいルーシュの映画から日本でも関心…

ガリン・ヌグロホ 上映&トーク

6/21(金)20時30分〜「インドネシア&タイ 映画におけるフォークロアとファンタジー」という上映イベントで、音楽・音響デザインの森永泰弘氏とトークイベントに出ます。https://jfac.jp/culture/events/e-asia2019-setan-jawa-pre-event/ 「『サタンジャワ…

原將人映像作品集

京都のルーメン・ギャラリーにて「原將人映像作品集」が 2019年6月15日(土)6/16(日)に開催。原監督が「MI・TA・RI」「マテリアル&メモリーズ」「初国知所之天皇」「焼け跡ダイアリー」(新作)のライブ上映を敢行します!自宅とフィルムが火事で燃えた…

『ガーデンアパート』劇場公開

6/7(金)〜1週間、テアトル新宿で映画『ガーデンアパート』が公開されます。監督はヴィデオアーティストUmmmiこと、石原海さん。2組のカップルのひと晩の迷いを描いたガールズムービー。 当方はプロデュース面と脚本をお手伝いしました。大阪アジアン映画…

訳書『暴力と輝き』

翻訳した書籍『暴力と輝き』アルフォンソ・リンギス著が、5月下旬に刊行されました。水声社の〈人類学の転回叢書〉の1冊で、水野友美子さん、小林耕二さんとの共訳です。http://www.suiseisha.net/blog/?p=11014リンギスはアメリカの「旅する哲学者」として…

ドイツ・ハンブルグ市の展覧会

拙作が5/22〜26まで、ドイツのハンブルグ市で開催中の展覧会「ウィズ・オア・ウィズアウト・ザ・サン クリス・マルケルと日本」で、上映展示されています。長編のエッセイ映画『映画になった男』で参加。会場はアンファン・アートスペースというギャラリー。…

『ホース・マネー』DVDブックレット

ペドロ・コスタ監督の『ホース・マネー』が、DVDとブルーレイになりました。付属のブックレットには、当方によるペドロ・コスタ監督へのロング・インタビューが掲載されています。 http://www.ivc-tokyo.co.jp/titles/ha/a0462.html