映画芸術 2008年夏号 発売
- 出版社/メーカー: 編集プロダクション映芸
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: 雑誌
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雑誌『映画芸術』夏号
『映画芸術』の最新号を献本いただきました。
読みどころは、なんと言っても巻頭特集。
「Spotted 701」「DVU」「TRASH-UP!!」「映画時代」という強い個性を持ったインディペンデント映画雑誌の作り手の座談会と、ネット映画評のブロガーの対談が巻頭を飾っています。
ぜひ、書店などでお手にとってみてください。
http://eigageijutsu.com/article/103830120.html
グラビアは俳優のARATAさん。
『トウキョウソナタ』の黒沢清監督、『闇の子供たち』の阪本順二監督のインタビューも、映芸ならではのボリュームで読み応えがあります。
作り手から発信する
個人的には新藤兼人、足立正夫、荒井晴彦の3世代・脚本家対談がおもしろかった。
映芸の特色は、他では読めない日本語映画の作り手の文章が読めること。
青山真治、深田晃司、松井良彦、万田邦敏、井川耕一郎、松江哲明、古沢健、富田克也、石井裕也ら(敬称略)、いま最前線で活躍する映画作家・脚本家の評論や文章が読めることが貴重です。
連載もグッと厚みが増して、白井佳夫、寺脇研ら大御所の映画評論家から、中原昌也、わたなべりんたろう、宮台真司らホットな書き手が名前を連ねています。
まだまだ玉石混交の評論布陣のなかで、新鋭の若木康輔、千浦僚の両氏が気を吐いているように見えるのは、決して身内びいきではないでしょう。
あとは、ドキュメンタリーの時評をカバーするような頁があると、幅が広がるような気がします。
編集長がT氏からO氏へ変わったということですが、日本語映画の現在を網羅しつつ、新しい作り手、新しい書き手のために場を開いていく精神は継承されています。
特集の組み方の大胆さと、誌面デザインの大きな刷新、美人画家・市場大介の登用などから、新編集長の意気込みが伝わってくる最新号です。
本誌は下記からもご購入いただけます。
http://www.k5.dion.ne.jp/~eigei/backnumber/top.html