- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2008/04/25
- メディア: DVD
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ショッキング・ドキュメンタリー
テレビをつければ、バラエティから紀行ものまでノンフィクション番組の全盛期。
衛星放送とケーブルでは、ディスカバリーやヒストリーチャンネルなどの専門局が海外ドキュメントを24時間放映する。
これ以上、ドキュメンタリーを観るために映画館へいく人などいるのかと疑義を挟みたくなるが、どうやら最近のドキュメンタリー映画は、お金を払ってでも見たくなる「テレビでは見られないもの」を売りにして観客を獲得しているようだ。
過激な内容を付加価値とする一連のショックメンタリーである。
これらの映画は放送禁止用語、売春婦、自殺の名所など公共の電波にのせにくい社会のタブーを果敢にとりあげ、屠殺工場、死体解剖医といった他では絶対見られない題材にスポットをあてている。
『FUCK』
『FUCK』はアメリカの放送禁止用語に正面から切りこんだショックメンタリー映画。
アメリカのように保守的キリスト教を基盤にする社会では、「ファック」を面識のない人や子供の前で使うことはなく、州によっては口にするだけで罰金や禁固刑の対象となる。
この映画の題名は新聞や広告で活字にできず、看板は『F!$K』『****』などの伏せ字を使った。
この広告が逆に功を奏して話題を呼んだのか、保守派とリベラル派の著名人が二つに割れて議論するこの超過激な映画は、海向こうで根強いロングランを続けている。
『FUCK』の予告編
『線路と娼婦とサッカーボール』は卑賤な職業とされる娼婦が女子サッカーチームを結成し、社会での発言権を勝ちとっていく痛快な騒動を追う。
貧民街で2ドル半の報酬で仕事をする女性たちが、ユニフォームを着て試合に燃える姿が、保守的なグアテマラ社会でどれだけ衝撃的なできごとだったか想像しても余りある。
『線路と娼婦とサッカーボール』予告編
ショックメンタリーの映画
『いのちの食べかた』
ヒヨコを掃除機で吸ってコンベアーで仕分け、牛を電気ショックで失神させて生きたまま血を抜く。
鶏がチキンに牛がビーフに変わる瞬間を取材したドキュメント。
http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/
『FUCK』の見どころはお宝映像。ブッシュ大統領が中指を立てる笑撃動画、レニー・ブルースら伝説的コメディアンの毒舌パフォーマンス、ビル・プリンプトンのカルトアニメが見られる。
『線路と娼婦とサッカーボール』
性同一性障害のコーチ、刑務所にいる夫を待つ主将、義眼を失くした片目の応援団長など、人間臭い娼婦たちがサッカーの試合を通じて一つになる。
http://shoufu-fc.com/
『暗殺 リトビネンコ事件』。
元KGBの将校が亡命先で毒殺され、ロシアの女性ジャーナリストが自宅で射殺された事件から丸一年。
二人の友人だった監督がプーチンの恐怖政治を告発。
http://litvinenko-case.com/
サンフランシスコという街を象徴する観光地であり、同時に自殺の名所でもあるゴールデンゲート・ブリッジで、自殺者たちとその家族や周囲の人々を一年間取材した超問題作
グローバル経済下におかれたアフリカのビクトリア湖畔で起きている、悪夢のような現実を暴くドキュメンタリー。
この映画を観た後では、誰も日本の白身魚を食べられなくなる