2010年11月27日より、渋谷アップリンクにて『ベオグラード1999』劇場公開決定!
新右翼「一水会」の活動を記録した、初めてのドキュメンタリー映画。
代表・木村三浩の知られざるイラクとユーゴスラビアでの活動を描く、渾身の右翼・民族主義ドキュメンタリー。
公式サイト http://www.belgrade1999.com/
あらすじ
全共闘ジュニアの監督が、知人を介して新右翼「一水会」の木村三浩に接近し、その活動のドキュメントを撮りはじめる。
監督は両親から受けついだ新左翼的な信条と、超大国アメリカへの反発、日本人としてのナショナリズムの間で揺れながら、徐々に街頭抗議を続ける木村の存在に惹かれていく。
一方、イラクやキューバなどの反米国家や、世界の民族主義者と国際的な反米ネットワークをつくろうと目論む木村は、戦前の大陸浪人さながら、空爆直後の戦時統制下のユーゴスラビアへと出発。
その旅に随行した監督が見たものは、右翼と左翼ということ以上に、本質的に二人の間を隔てる「ある秘密」であった…。
解説
民族派右翼・新右翼として、ナショナリストの間だけではなく新左翼やメディアとの交流を続け、行動派として独自の運動を展開する「一水会」代表・木村三浩。
1999年、平成天皇が即位10年をむかえ、日本社会が急速に右傾化していた時期から、カメラは書記長時代の木村の活動をドキュメントする。
折りしも9・11の前夜の時期。冷戦構造が崩壊した後、世界各地で民族紛争や宗教対立が激化していた時代背景。
超大国アメリカのスーパーパワーに対抗し、運動を活発にしていた木村は、イラク、ユーゴスラビアといった反米諸国を直接訪問し、右翼やナショナリストの国際連帯を推し進めていた。
映画『ベオグラード1999』は、木村三浩が「一水会」の代表を目指して、己の権力を高めていくプロセスを描き出す。
その他にも2005年に自殺した見沢知廉や、イラク戦争前のバグダッドの民衆の貴重な姿を映像におさめる。
民族浄化の首謀者として戦犯法廷で係争中の急進党党首シェシェリと、ブルードーザー革命でユーゴスラビア最後の大統領となったコシュトニツァの二人の政治家の対照も効いている。