ドキュメンタリーマガジン「neoneo」2号
ドキュメンタリーカルチャーマガジンneoneo 02 特集:原発とドキュメンタリー
- 出版社/メーカー: neoneo編集室
- 発売日: 2013/04
- メディア: 大型本
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編集委員をしているドキュメンタリーマガジン「neoneo」2号が、版を重ねて売れています。
さまざまな書店の映画コーナーで平積みして頂いていますし、追加注文も続々ときています。
特集は「原発ドキュメンタリー」と「21年目の不在 小川紳介」です。
「原発ドキュメンタリー」の特集では、論考「野性のアクティヴィズム 『罵詈雑言』と無責任の体系」を寄せました。
『罵詈雑言』は、90年代半ばの時点で福島の「原発ムラ」を告発していた稀有な映画であり、渡辺文樹監督自身が当事者たちに体当たり取材をして追い詰めていく『ゆきゆきて神軍』的な映画です。
渡辺文樹が再現ドラマと突撃インタビュー(マイケル・ムーアより早い!)を駆使した『罵詈雑言』には、可視化不可能な「原発ムラ」がフィクション経由で撮影されている。
そして、そこから発見された「ムラ」は、大西巨人が旧日本軍を題材に書いた小説『神聖喜劇』で指摘される「無責任の体系」に類似するという論旨です。
「21年目の不在 小川紳介」では編集をつとめましたが、「ドキュメンタリストの眼」という連載枠で大津幸四郎さん(カメラマン)のインタビューも担当しました。
小川紳介とは助手時代からの親友だった大津さんが、青春時代、小川の処女作『青年の海』そして一緒に手がけた傑作『圧殺の森』について忌憚なく語っています。
ここでしか読めない文章ばかりですので、是非ともお買い求めください。