シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

共著『ストローブ=ユイレ』

johnfante2018-02-14

共著『ストローブ=ユイレ シネマの絶対に向けて』(森話社)が刊行されました。
なんとYAHOO!ニュースにその記事が出ました。


ストローブ=ユイレを多角的に読み解く書籍発売」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180129-00000009-nataliee-movi



谷哲也[編]
A5判/384頁
本体4200円(+税)
ISBN978-4-86405-125-5


【目次】
1 テクスト+映画──ストローブ=ユイレの脚色論=渋谷哲也
2 映画監督の仕事──ストローブとユイレの文書から分かること=サリー・シャフトウ(持田 睦=訳)
3 ストローブ=ユイレ、量塊的映画=小澤京子
4 テクストの声、大地のざわめき=千葉文夫
5 セザンヌに映り込む=中尾拓哉
6 カヴァロッティ通りの老狐──『アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記』をめぐるストローブとの対話=伊藤はに子
7 語りの時間差による音楽の解放──『アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記』=筒井武文
8 「ストローブ=ユイレ派」は存在するか?──同時代の作家たち=赤坂太輔
9 イメージから抵抗へ──アドルノ美学とストローブ=ユイレ=竹峰義和
10 『歴史の授業』における「語り手」の抹消とまなざしの活性化──ブレヒトの小説『ユリウス・カエサル氏の商売』の映像作品への転換について=中島裕昭
11 革命の民族誌──『早すぎる、遅すぎる』論=金子 遊
12 「共産主義ユートピア」論──ユイレとストローブの『エンペドクレスの死』をめぐって=持田 睦
13 ストローブ=ユイレアンドレ・バザン──存在論的リアリズム、脚色、超=演劇=堀 潤之
14 ストローブとユイエの映画──1963-2015=細川 晋


 あとがき=渋谷哲也
 ストローブ=ユイレ フィルモグラフィー&作品名索引



ストローブ=ユイレを多角的に読み解く書籍発売、筒井武文や金子遊、堀潤之が寄稿
1/29(月) 9:10配信


ジャン=マリー・ストローブダニエル・ユイレの作品に光を当てる書籍「ストローブ=ユイレ シネマの絶対に向けて」が、明日1月30日に発売される。
共同監督作ではストローブ=ユイレという連名で表記される2人は、説明的な要素を排した物語を多言語の使用や独特な編集のリズムで提示し、独自のポジションを築いてきた映画作家。約400ページのボリュームの同書では、映画監督の筒井武文、映像作家の金子遊、映画研究者の渋谷哲也堀潤之、映画批評家の赤坂太輔、フランス文学者の千葉文夫らが文章を寄せ、歴史的・政治的な背景や原作との関係などからストローブ=ユイレを多角的に読み解く。
なお「ストローブ=ユイレの軌跡 1962-2016」と題された特集上映が、東京のアテネ・フランセ文化センターにて3月3日まで断続的に開催されている。