シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

奈良前衛映画祭

johnfante2009-11-02

前作『ぬばたまの宇宙の闇に』(2008)が奈良前衛映画祭にて、NAC賞(最優秀作品)を頂きました。


詳しくは下記をご参照下さい。


発表記事 http://www.nara-zenei.com/index.html
作品紹介 http://www.nara-zenei.com/nac/nac.html


10年間かけて、8ミリフィルムと16ミリフィルムで撮影したフィルム日記です。
富士フィルムによるシングル8規格の生産中止の発表などの世相のなかで、このような賞を頂けたことは二重の喜びです。


この映画で扱ったのは、札幌―石狩、ヨルダン―バグダッド―バビロン、奄美大島加計呂麻島、喜界島、徳之島などへの旅でした。
長い時間を経て、旅の記憶が失われていくと共に、映画が個人史的な映画記憶へと醸造されていく過程を見るのは、まったく不思議な出来事でした。




12月6日に奈良のスタジオ・ワルハラにて、衣笠貞乃助監督の『狂った一頁』と併映されます。
この映画は日本前衛映画史を代表するアヴァンギャルド映画の傑作中の傑作です。
また、3月に奈良で受賞式が行われる予定です。