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マキノ雅弘
1908年京都生まれ。「日本映画の父」牧野省三を父に持ち、4歳から子役で働き18歳で初監督。
早撮りの名人で261本の作品を残す。正博、雅弘、雅裕、雅広と5回改名したが本名は正唯。93年逝去
マキノ家の血筋
「日本映画の父」マキノ省三が映画製作をはじめて百周年にあたる2006年、まさに「マキノ・イヤー」が到来。
省三の息子、マキノ雅弘監督の特集上映が、早々にシネマヴェーラと文芸座で組まれ、高倉健の俳優生活50周年もあって『マキノ雅弘・高倉健BOX』が発売された。
また、マキノ雅弘が9作を演出した『日本侠客伝』シリーズもまとめてDVD化。
省三の孫で、雅弘の甥にあたる俳優・津川雅彦がマキノ性を襲名し、初監督した『寝ずの番』も話題になった。
『寝ずの番』はマキノ雅彦監督が「テレビではできないことをやる」と明言し、中井貴一、蛭子能収、笑福亭鶴瓶、米倉涼子、中村勘三郎ら豪華キャストを配した上方落語界をめぐるコメディ。
軽妙で洒脱な演出がマキノ雅弘を偲ばせ、昔の邦画の良さを復興しようというマキノ雅彦の鼻息の荒さが窺える。
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日本侠客伝
叔父・マキノ雅弘が演出した『日本侠客伝』を今観ると、全共闘世代が熱狂した『昭和残侠伝』のような暴力と敗北の美学を謳った陰惨なヤクザ映画に比べて、軽いノリの喜劇と人情劇のペーソスが魅力だ。
ここ4年で『仁義なき戦い』の深作欣二監督と脚本家・笠原和夫が逝去し、両者をめぐる本の出版ブームだったが、笠原のインタビュー集「昭和の劇」には、『七人の侍』と『仮名手本忠臣蔵』をベースにした『日本侠客伝』の2本の脚本を用意したとき、東映の元社長が「忠臣蔵」の方を取ったという逸話がある。
それは京都生まれで60年代前半まで『次郎長三国志』などの人情時代劇を得意としていたマキノ雅弘と、ヤクザ映画の幸福な出会いを物語っている。
任侠映画が股旅物から派生し、チョンマゲを取った時代劇だとされる由縁は、マキノ雅弘がその多くを手がけたからでもある。
『昭和残侠伝 唐獅子牡丹』(佐伯清監督)の殴り込みのシーン
マキノ雅弘の作品
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北野武が『座頭市』でオマージュを捧げ、鈴木清順が『オペレッタ狸御殿』で復活させたちょんまげミュージカルの異色作。DVD特典にマキノ雅弘監督のインタビューを収録。
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中村綿之助が断ったために高倉健が主演に抜擢された記念すべき第1作。ヒロインに高倉健の元恋人の三田佳子。マキノ雅弘のふたりの甥・津川雅彦と長門裕之が脇を固める。
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ダウンタウンの松本人志もリスペクトする喜劇役者・藤山寛美をフィーチャーした一篇。藤山とミヤコ蝶々はほかの作品にも登場し、舞台設定に関係なく大阪弁でまくしたてる。
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舞台は浅草六区、芸人たちの興行権をヤクザから守るため、高倉健が立ちあがる! 5歳で浪曲をはじめたという村田英雄の浪花節が、ラップのようにスピーディでかっこいい。
(金子遊)