シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

武蔵野美術大学 イメージライブラリー

johnfante2010-07-07

ある仕事で必要となり、武蔵野美術大学の12号棟B2にある「イメージライブラリー」へ行ってきました。
学外の人間もWEB上で、映像資料を検索できるようになりました。
また、基本的には学内専用なのだが、将来的には研究者などが使えるようになるという。
国内外のソフト化されている映像資料の基本情報を検索するだけでも、非常に有用です。


検索 http://img-lib.musabi.ac.jp/search/index.php?redirect=1


また、映像アートの専門家が発行している「イメージライブラリー・ニュース」は雑誌感覚で読めるが、WEB上でも公開しているので読むことができます。


ニュース http://img-lib.musabi.ac.jp/publication/publication_04.html



『くず』(62年 16ミリ 飯村隆彦)


お目当ては、武蔵野美術大学が大量に購入した、映画作家・飯村隆彦さんのビデオとDVD。
パフォーマンス映像はさすがに少ないですが、ソフト化されたものは、ほとんどここで見られます。
6時間ほとんどぶっ続けで、飯村さんの代表作を見ましたが、さすがに目の限界に達しました。
実験映画ファンとしては、初期作品の『くず』が素晴らしかった。
波打ち際に打ち上げられたゴミ、動物、魚などの死体を撮ったシネ・ポエムです。
あと、映像作品として完成されたものは飯村さんの活動の一部に過ぎず、やはりパフォーマンスや講演まで見ないと全体像が見えてこない、と認識を新たにしました。



アメリカ、ピッツバーグカーネギーメロン大学において映像作家飯村隆彦氏がCD-ROM作品の「INTERACTIVE AIUEONN SIX FEATURES」を紹介したときの記録映像。1998年。