アニメーション創作論
今年度は必要もあって、アニメーション創作論をやろうと心に決めたのだが…。
大友克洋、押井守といった巨人たちからはじめて、いきなり足踏み状態になっててきた。
たとえば、オムニバス作品『ロボット・カーニバル』のオープニング、エンディングを「大友作品」とするのには、誰も反対しないだろう。
これはマンガ家としての大友のセンスに近い、ユーモラスでナンセンスな傑作アニメーションとなっている。
しかし、『AKIRA』や『GUNDAM Mission to the Rise』といった作品になると、大友克洋は大作アニメーションの監督になっている。
たとえば『AKIRA』は、ハリウッド映画のストーリーテリングの定型を使用しているように見える。
これは、ハリウッドに対抗できる、映像スペクタクルと普遍的な物語性の構築に向かっているからだろう。
この両者ともに、大友克洋作品であり、それをどう考えるかという問題が横たわっている。