シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

シブヤ大学のワークショップ

johnfante2013-04-18

シブヤ大学にて「映像作家に学ぶ−他人の世界とつながるソーシャル術 〜他人の言葉を引き出すコミュニケーション〜」というワークショップを担当します。
2013年4月21日(日)13:00〜16:00 教室:千駄ヶ谷社会教育館
詳細ページ http://www.shibuya-univ.net/class/detail.php?id=859


※1:本授業の抽選は4月9日(火)に行います。(抽選予約受付は4月8日(月)24時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、
   4月18日(木)24時まで先着順でお申し込みを受付いたします。



フェイスブックツイッター、ブログなど、私たちは多くのコミュニケーション・ツールに囲まれています。
これらのコミュニケーション・ツールによって、以前よりも、もっと容易に人と出会うことができるようになりました。
出会えた人と対話して、その人の個性、世界観、問題意識を知りたい。
他者を知ることは、自分の世界を広げること。
閉塞感につぶされそうなときに、自分の世界に風穴を開けてくれます。でも、他人の言葉を引き出すことって、コミュニケーション・ツールの使い方より難しい。上手く質問できなかったり、質問する勇気がなかったり。

今回、講師にお迎えする金子さんは、ドキュメンタリーの映像作家です。作品を通じて、取材対象者の発言を映像と共に伝えます。
ある作品では、政治家の鈴木宗男さんに密着して、何でもアリの権力闘争として衆院選の裏側を描き、別の作品では、パレスチナ催涙弾の飛び交う中、現地の人々の悲痛な訴えをマイクとカメラを通して私たちに届けています。
また、金子さんは、書籍、雑誌、webなどの媒体やトークショーなどのイベントにおいて、インタビュアーとしても活躍しています。的確な質問を投げかけることによって、相手の発言を促し、相手の個性、世界観、問題意識などを浮き彫りにしていきます。

他者の声を伝えるドキュメンタリー映像作家であり、インタビューの名手でもある金子さんと共に、他人の言葉を引き出すコミュニケーションについて、探っていきましょう。
授業では、対話的なレクチャーと共に、参加者同士でのインタビューワークショップを予定しています。職場や家庭、属するコミュニティでの役割から解放されて、自由に楽しくお話ししませんか。
レクチャーから知見を得た後に、実際に他人と対話することによって、得られる気づきも多いのではないでしょうか。
自分のボキャブラリーの傾向だったり、対話を深めていく言葉のチョイスだったり、他者と関わる勇気だったり。そんな気づきがあなたのソーシャルなコミュニケーション能力を高める力になります。

多くのコミュニケーション・ツールに囲まれたSNSの時代、「いいね」ボタンもとっても便利だけど、対話によって、他者の個性、世界観、問題意識を知ることができれば、きっともっと面白い。
この授業は、ソーシャルメディアの使い方や活用法の講義ではなく、SNS時代を生きる私たちの社会的なコミュニケーションについて、参加者同士の対話を通じて探っていこうとするものです。
ソーシャルメディアを当たり前に使いこなす人も、ソーシャルメディアに興味のない人も、他者とのコミュニケーションを楽しむ術について、一緒に探究しましょう!

【授業の流れ】
12:30 受付開始 (3階 学習室・大)
13:00 授業開始・オリエンテーション
13:10 講師による対話的なレクチャー(10分休憩)
14:00 インタビューのワークショップ
     *参加者同士でお互いをインタビューしてみましょう。
     *気づいたことをシェアしましょう。
15:30 質疑応答・総評
16:00 終了
※授業後10分程度、アンケートのご記入にご協力をお願い申し上げます。
(授業コーディネーター:宮川英里)