28歳のアイヌル・タイロヴァ(Ainur Tairova)さんは、デートしていた男性によって誘拐された。
「私は怒りました。また、裏切られたとも感じました」
しかし、最終的にはその男性と結婚し、自分の運命を受け入れたのである。
(写真はアイヌルさん)
※ ピーター・ロム監督によるドキュメンタリー「Kyrgyzstan – The Kidnapped Bride」の一部はこちらで見られる(18分ほど)
http://www.pbs.org/frontlineworld/stories/kyrgyzstan/thestory.html
誘拐されてきた女性が泣き叫び、男性側の一族の女たちに無理やりショールをかぶせられ、結婚を受け入れるように説き伏せられ、最後に解放される場面に立ち会った、かなり衝撃的な映像。
また、誘拐を前に昂奮してにこやかに笑う老夫婦の姿や、実際に男がめぼしい女を求めて町を歩きまわる姿の映像、その他、誘拐が成功して幸せいっぱいの夫婦や、誘拐婚体験者へのインタビューなど。
アイヌルさんの「誘拐婚」
旧ソ連諸国の1つ、キルギス共和国(キルギスタン)。キルギスタンはカザフスタンと中国に挟まれた国土を持つ人口500万人の国。
アイヌルさんの不安は、高校の卒業式の前日にはじまった。8歳上のエリムという男が、卒業式の翌日に彼女の誘拐をたくらんでいる、と友人が知らせたからだ。
卒業式には出たが、恐怖に脅えていた。誰を信用していいか分からなかった。しかし、このとき誘拐者は現れなかった。
「16歳になった若い女性には、誰にでもおこりうることです」
この続きはcodocで購入