シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

「マテリアル&メモリーズ」

johnfante2009-10-12

水曜日に山形国際ドキュメンタリー映画祭に行く予定です。
原将人監督の『マテリアル&メモリーズ』に、バックバンドで参加します。


8mmフィルム 3面マルチライブ 『マテリアル&メモリーズ』
8ミリフィルム/約120分/2009年/山形特別バージョン)



日程 : 2009年10月13日(水)
時間 : 13時〜15時30分(休憩あり)
場所 : 山形市民会館・小ホール
料金 : 前売り1000円 当日1200円


※監督によるライブ演奏とナレーション付(ゲスト・ミュージシャンあり)


『マテリアル&メモリーズ』


『マテリアル&メモリーズ』は原将人監督の新作映画です。
2009年に入ってから、8ミリフィルムの映写機による3面マルチ上映に、ライブ演奏&ナレーションを付けるというこの映画作家ならではの方式で、日本全国にて上映を展開しているものです。


映画は5つのパートから成り立っています。


ベルグソンをめぐる旅
②初国の旅 パート1
③初国の旅 パート2
④東京・ベルリン・マラケシュ '74
ノスタルジア2009


ベルグソンをめぐる旅」は、列車移動による旅を映画史の誕生に結びつける、最近撮影された映像です。
「東京・ベルリン・マラケシュ」は、ご存知「初国知所之天皇」の次に撮影された、ヨーロッパとアラブを繋ぐ旅の記憶です。
ノスタルジア2009」も今年に入って撮影されたものです。原監督のお父さんが亡くなられたときの模様が、フィルム日記の手法で綴られます。


30数年の時を隔ててよみがえる『初国知所之天皇』のフィルムと関わりあえるだけでも興奮します。
ですが、それ以上に、8ミリフィルムの製造中止によって危機感を覚えた原監督の最新フィルムが見られることもスゴイ。
そして、自分の手で作詞・作曲し、ライブ演奏でナレーションとまじえながらうたい上げるという究極の上映方式。
この映画を見るためだけでも、山形へ旅する価値は充分にあると思います。