シネマの舞台裏2

Yu kaneko(批評家・映像作家)のブログ

2010-01-01から1年間の記事一覧

原将人全映画上映Vol.2

原将人全映画上映Vol.2は、すごい企画になりました。 「(秘)奥義〜早川さんからの贈り物〜」 ライブ:原將人(p,v)+MAORI(v)+遠 藤晶美(g) ゲストトーク:早川義夫 上映映画:『自己表出史・早川義夫編』(全編上映) 『初国知所之天皇』『MI・ TA・RI!』『…

福井映画祭

『ベオグラード1999』の公式ブログをスタートしました。 これから徐々に更新していく予定です。 http://johnfante.seesaa.net/ また『ベオグラード1999』が福井映画祭のコンペ部門に出品が決定しました。 11月20日(土)〜21日(日)に鯖江市で開催されます…

『ベオグラード1999』公式サイト

新右翼・一水会を追ったドキュメンタリー『ベオグラード1999』劇場公開の初日が決定致しました。 2010年11月27日(土)です。 また、それに伴いまして公式サイト「ベオグラ・ドットコム」をリニューアル致しました。 是非のぞいて下さい。 http://www.belgra…

『ベオグラード1999』フライヤー

11月下旬、渋谷アップリンクXにて公開、『ベオグラード1999』のフライヤーの第1弾が完成しました。 デザインは若手の現代美術家のnashino氏です。 第2弾はイラストレーター、漫画翻訳家の剣(KEN)氏のイラストがメインになる予定です。 良かったら、の…

『日没の印象』 鈴木志郎康

詩人で個人映画作家の鈴木志郎康さんの映画を、集中的に見ている。 特に「映画の弁証」という著書では、鈴木さん自身の個人映画作品と、他の個人映画作家の作品に触れていて、非常に参考になる。 NHKのプロのカメラマンだった鈴木さんには、身のまわりの…

飯村隆彦氏インタビュー

真に「世界的」という言葉がふさわしい、日本が生んだ実験映画作家・飯村隆彦氏にインタビューをしました。 前半は、主に60年代の実験映画作品と、60年代後半のニューヨーク時代におけるオノ・ヨーコ、ナム・ジュン・パイク、ジョナス・メカス、スタン・ヴァ…

シャーロット・モーマン

シャーロット・モーマン(Charlotte Moorman)というフルクサスに参加した、アメリカのチェリストに興味が出ている。 いくつかの非常に貴重な動画フッテージが、ネット上に出ていたので紹介しておきたい。 1961年頃と推察されるシャーロット・モーマンのネオ…

アルベール・ラモリス

ある仕事で必要になり、国立近代美術館フィルムセンターの午前中に、試写室を借りて松本俊夫さんの処女作『銀輪』(55)を再見しました。 松本さんが大学卒業後に入った新理研映画で、自転車工業会(JETRO)の海外用PR映画として、制作した作品です。 …

原将人インタビュー

映画作家・原将人さんへのインタビューの続きが掲載されました。 今回は脚本作『東京戦争戦後秘話』から代表作『初国知所之天皇』までです。 原将人インタビューPART3 http://eigageijutsu.com/article/157198561.html 原将人インタビューPART4 ht…

オットー・ミュール

映画評論家の佐藤重臣が、60年代後半にオットー・ミュールの実験映画を東京で特集上映したことがあるそうだ。 そのときはアングラ映画の文脈で紹介され、無修正でエロ・グロ趣味ということが話題になり、毎日立ち見が出るほど観客が詰め寄せたという。 ウィ…

映画芸術 2010年8月号

映画芸術 2010年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 編集プロダクション映芸発売日: 2010/07/30メディア: 雑誌 クリック: 11回この商品を含むブログ (2件) を見る 「映画芸術」の夏号が発売されました。 巻頭特集は瀬々敬久監督の4時間半の『ヘヴンズ ストーリ…

アップリンク他

8/4の『ベオグラード1999』のアップリンク・ファクトリーでの上映が無事に終了しました。 おかげさまで、2日間でちょうど100名の観客の方にお越し頂きました。 どうもありがとう御座いました。 木村三浩氏のアフタートークでは、いま対立している「行動する…

『誰も読まない』 島本達夫

だれも読まない―大正・昭和文学瞥見作者: 島本達夫,正津勉出版社/メーカー: アーツアンドクラフツ発売日: 2010/07メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る 日本のマイナー文学 詩人の正津勉が監修し、白山書房の編集者である島本達…

吉増剛造さん上映会&トーク

7月14日―8月8日の日程で、銀座のBLDギャラリーにて吉増剛造写真展「盲いた黄金の庭」の第2期が開催されています。 http://bld-gallery.jp/exhibition/100618yoshimasugozo.html 8月1日(日)15時からの「映像上映会&トーク」に出演することになりました…

石川真生 写真展

東京の2つのギャラリーで、沖縄の写真家・石川真生さんの写真展が同時開催されている。 これほどブルースの音と匂いが伝わってくる写真を撮れる人は、そうはいない。 初日の石川真生×今福龍太の対談を見に行ったが、非常におもしろかった。 石川さんが少女…

8/4(水)『ベオグラード1999』上映&トーク

新右翼・一水会 初ドキュメンタリー『ベオグラード1999』は、11月27日より渋谷アップリンクにて公開です。 映画公式サイト http://www.belgrade1999.com/ 『ベオグラード1999』上映会&トーク 新右翼・一水会を撮った初めてのドキュメンタリー 『ベオグラー…

原将人インタビュー ②

映画作家・原將人さんのインタビュー第2回が掲載されました。 今回は、処女作『おかしさに彩られた悲しみのバラード』(68)と、ジャックス解散後の早川義夫を撮った『自己表出史・早川義夫編』(70)について聞いています。 http://eigageijutsu.com/article…

寧静夏日 QUIET SUMMER

『寧静夏日 QUIET SUMMER』(監督:藤田修平/2005年/90分) 侯孝賢(ホウ・シャオシェン)の『風櫃の少年』から『恋恋風塵』へと至る青春4部作を、DVDでじっくりと見直している。 今回の発見は『風櫃の少年』で少年たちの出身地として描かれる、台湾島…

武蔵野美術大学 イメージライブラリー

ある仕事で必要となり、武蔵野美術大学の12号棟B2にある「イメージライブラリー」へ行ってきました。 学外の人間もWEB上で、映像資料を検索できるようになりました。 また、基本的には学内専用なのだが、将来的には研究者などが使えるようになるという。 国…

原将人全映画上映 フライヤー

「原将人全映画上映Vol.1」のフライヤーが出来ました。 デザインは大友さんです。下記のアドレスで見ることができます。 原將人 全映画上映 Vol.1(大友).pdf 「原将人全映画上映Vol.1」 は7月30日(金)19時〜です。 場所は茅場町のギャラリー。 上映プログ…

原将人インタビュー

映画作家・原將人さんのインタビューが掲載されました。 十数時間に及ぶ超ロング・インタビューで、原さんの映画半生について幼年時代から現在まで網羅する予定です。 数回の分載になると思いますが、どうかお付き合い下さい。 http://eigageijutsu.com/arti…

『夢ばかり、眠りはない』

2010年6月14日に、渋谷のアップリンク・ファクトリーで佐々木友輔の『夢ばかり、眠りはない』を見た。 はっきり言って、この映画は途轍もない傑作である。 もっと精確にいえば、大傑作の一歩手前という感じの映画であり、一歩手前であるからこそ無限の可能性…

〈孤絶 - 角〉をめぐる応答

詩人の岸田将幸さんが昨年2009年10月に思潮社から刊行した、第4詩集『<弧絶-角>』が、第40回高見順賞を受賞した。 歌人の岡井隆さんと同時受賞で、岸田さんは史上最年少受賞とのことである。 去る5月29日(土)に、茅場町のギャラリーマキにて、岸田将幸…

『ザ・コーヴ』横浜公開迫る

いよいよ7月上旬に、太地町のイルカ漁を描いた『ザ・コーヴ』が横浜ニューテアトルにて上映される。 東京都内の上映館が、右翼団体の抗議行動を受ける前に、抗議予告だけで上映中止を決めてしまったが、何とか横浜だけは頑張ってほしいものだ。 上映館前の…

6/26「南島風景」@三浦半島

昨年から今年の頭にかけて、映画祭と映画評論賞で賞を頂いたのだが、それを祝して友人たちが小宴を開いてくれる。 場所は三浦半島の付け根の「秋谷」という土地にある、海と山に挟まれた本作りの拠点サウダージ・ブックス。 相模湾が一望できるカフェであり…

闘うドキュメンタリー時評 Vol.5

今回の「闘うドキュメンタリー時評」は、2010年3月に行われた、座・高円寺ドキュメンタリー・フェスティバルを取り上げた。 高円寺のDocFesで観た、羽仁進の『教室の子供たち』『絵を描く子供たち』と、大島渚の『忘れられた皇軍』を論じている内にスペース…

図書新聞 生野毅氏連載

2010年4月に『ベオグラード1999』の上映が、渋谷のアップリンク・ファクトリーで開かれました。 当日、それを観に来て下さった俳人・評論家の生野毅氏が、「図書新聞」紙上の連載評論に取りあげて下さいました。 バックナンバーがWEB上で読めるようになり…

『ビルマVJ』

『ビルマVJ』は今年のあらゆる映画の中で、最高傑作というのにふさわしい。 <VJ>とは、ビデオ・ジャーナリストのこと。 この映画を見た後では、小型ビデオカメラという機械がこのミャンマーでの革命を映すために生まれてきた、と誰もが信じざるをえな…

『LINE』

現在、ポレポレ東中野で公開されている、小谷忠典監督のドキュメンタリー『LINE』の映画評を書きました。 「ワタシ×家族×ドキュメンタリー」と題されて、『アヒルの子』(小野さやか監督)と2本同時上映中です。 http://eigageijutsu.com/article/15147…

「埴谷雄高とかかわりのあった人たち」展

福島県南相馬市にある「埴谷島尾記念文学資料館」にて、「埴谷雄高とかかわりのあった人たち 森泉笙子寄贈絵画展」が開催されている。 昨年の2009年、埴谷雄高氏は生誕100年を迎えた。 そして、埴谷雄高氏とかかわりのあった森泉笙子氏から、埴谷氏をモチー…